28.酒に弱い女 ページ28
[no side]
A「ジュダぁ…る……スースー」
かけつけたジュダルの顔をみて
安心したようにAは眠ってしまった。
ジュダル「お、おい……!?」
倒れそうになった彼女を支える。
紅覇や紅玉もかけつけると、
ジュダルの腕の中で安心して眠る彼女をみて微笑む。
紅覇「Aちゃん、
ジュダルくんの前だと気を許してるんだね。」
紅玉「ふふっそうみたいね。
私や紅覇お兄様の前だとこんな穏やかな顔はしないもの。やっぱり女の子なのね!」
2人の話を聞いて、
ジュダルは少し照れる。
紅覇「きっと今日の戦いで極大魔法使ったから、
疲れてたから酔いが早かったのかもね。」
紅玉「ジュダルちゃん!
紅炎お兄様達には私達から説明しておくから、
今日はゆっくり休んで頂戴!」
ジュダル「あぁ。悪りぃな。
んじゃ、こいつを部屋に連れてくわ。よっと…!」
ジュダルはAを横抱きにして、
自分の部屋へ戻って行った。
紅覇「ねぇ紅玉。
ジュダルくんってあんな顔するんだね。」
紅玉「ふふっ。私もびっくりしちゃったわぁ。
ジュダルちゃん、
いつもつまんなそうにしていたから、
今が楽しそうで安心出来たわっ!
あれ、でもまって…。
Aちゃんの部屋ってあったかしら?」
紅覇「…………!?
まさか!!ジュダルくんの部屋に!?」
紅玉「えぇぇぇ!?」
紅覇「ジュダルくん、手を出すの早いなぁ〜。」
そんな事が話されてるなんて知らずに、
ジュダルはAを部屋に連れてきた。
ジュダル「よっと……軽いなぁ。」
優しく彼女を自分のベッドに降ろすと、
酒でほんのり赤くなってる頬に手を添える。
ジュダル「ったく。
酒弱ぇくせにあんなに飲むからこうなるんだ。」
A「スースー…………」
ジュダルが触れてる手に
頬をスリスリして眠る彼女。
ジュダル「っ………間抜けな寝顔だな。
こんな気を抜いた顔、俺以外の奴に見せるなよ?」
そう言って
ジュダルは彼女の頭を軽く撫でてから
宴の会場に戻った。
戻ってから紅覇や紅玉達に
Aを自分の部屋で寝かせてたことを
問いただされた事はAには秘密だ。
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作者名:花月 | 作成日時:2020年9月23日 3時