20.みっともない格好 ページ20
[A]
今の私は、
上半身ほぼ裸みたいなものだという事に
理解するのに時間がかかった。
A「なっ…………お前ぇぇ!!」
『あははっ』
「おい、鼻血出すなよ」
「だってあれはサービスみたいなもんだろ?」
「ありがとうございますありがとうございます」
周りの街の人々は、
私の上半身をみてニヤニヤしだす。
A「や、やめろ!!見るなぁ!!………っ」
は、恥ずかしい…。
隠すものがなくてしゃがみこむと
ジュダルが服を被せてくれた。
ジュダル「みっともねぇ格好だな。」
A「う、うるさい!!
服ありがとう…でもあまりこっち見ないでっ!!」
ジュダル「っ……わりぃ……………」
急いでジュダルは
反対方向をみてくれた。
『あはははっ!
これでもまだ無意味な戦いって言えるかしら?
自己紹介が遅れたわね。
私は陽国の第3皇女、ラサナ。以後お見知り置きを』
ジュダル「陽国って、
煌帝国の隣の小さな国じゃねぇか。」
ラサナ「神官殿に認知して頂けるとは光栄です。
そこで、明日闘技場での決闘を申し出る。
宜しいか?」
A「っ……………いいわよ。」
ジュダル「A?」
こんな民衆の前で
はずかしめられたんだもの。
A「明日は、貴方が恥をかくばんよ。
覚悟しておきなさい。」
ラサナ「ふふっ。ではこれで失礼する。」
そう言ってラサナは帰っていった。
ジュダル「上手く乗せられたな。」
A「違うわ。のってやったのよ。
絶対にあの女後悔させてやるーーー!!!」
誰かは知らないけれど、
こうもあっさり辱められたのは初めて。
あの女の子も中々の手練ってことかね。
絶対に今日のこの恨み、晴らしてみせる!!
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作者名:花月 | 作成日時:2020年9月23日 3時