気まぐれの運命から出会った女[マギ][ジュダル] (ページ19)

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19.神官のお気に入りページ19

[A]

次の日。

今日はジュダルが煌帝国の街を見せてくれるらしく、朝から街中に2人で来ていた。

だけど街中を歩いてて、
少し違和感があった。

「あの女の子が例の神官のお気に入りかぁ…」

「思ったよりも小さい子なのね。」

「でも神官さんと一緒に歩いてるってことは、
やっぱりお気に入りなんじゃないかしら？」

「てことは煌帝国の新たな人材かな」

なんて、多分私の事だろうけど、
神官のお気に入りで連れが出来たと噂がたっていた。

ジュダル「ふっ。ただ連れ歩いてるだけでこんなに広がるなんてな。全く暇な国だなぁ。」

A「でもジュダルも神官の仕事してないじゃん。てことは暇人じゃないの？」

ジュダル「はぁ！？
俺のどこが暇に見えるんだよ！」

A「どこから見ても暇人です。(ｷｯﾊﾟﾘ)」

ジュダル「っ………いいぜぇ。
後で午後からまた決闘だ！！」

A「なんでそーなるのかな！？
暇なの！？やっぱ暇人だよね！？」

なんて昨日の夜の出来事が嘘かのように
軽く口喧嘩をしていたら、

『失礼する。
そちらの方、神官殿のお連れでございますか？』

A、ジュダル「……………？」

急に貴族と思われる同じ歳位の女の子に
声をかけられた。

この様子ではジュダルも知らない子らしい。

『かねてより噂を聞いておった。
拝見する限り、貴方が煌帝国に最近入った
とても優れた剣士だな。

闘技場での決闘の申し出をする。』

A「闘技場？
失礼だけど、意味のない戦いはしない主義で。
申し出は受けることが出来ないわ。」

『意味の無い戦い…
それは私を舐めてるからか？』

A「別にそうゆう意味では…。
ただ、そんな戦いをしても意味の無いと言ってるだけだ。」

『ふふっ。無意味な…ね。』

女はニヤリとした。

バン！！

A「なっ……………！？」

一瞬にして私の上着が
バラバラに切り刻まれた。

この女、剣や魔法を使った
素振りをしなかったのに、

殺気も出さずに一体どうやって………！！

ジュダル「A………！！」

『あら、さらし巻いていたの？
残念。人前で恥ずかしい思いさせたかったのに。』

さらし……？
改めて自分の体をみると、

服が刻まれたため、
胸をさらし1枚で包み、

腹が完全に丸見えの状態になってしまっていた。