16.気まずさ ページ16
[A]
ジュダル「いや、今日はいいや。」
え!?
あの戦闘好きのジュダルが
戦いを断った!?
衝撃すぎて口に出そうだった。
ジュダル「お前、今晩暇か?」
A「え、何よいきなり。時間はあるけど…?」
ジュダル「よし。じゃあ今晩またここに来い。
連れていきたい場所があるからよ。」
それだけをいって
ジュダルは部屋に帰ってしまった。
今晩ここ?(現在立っている庭)
何がしたいのか分からないが、
ジュダル自分の部屋に帰ったよね……
参ったなぁ…
同じ部屋だからこそ気まずい。
頭を抱えてどうしようかと迷っていたら
紅玉が私の方へきた。
紅玉「Aちゃん!!今暇だったりする?
良かったらお茶でも飲まない?」
A「いいの!?飲む!!」
てことになり
予定の時間まで紅玉の部屋にいれることになった。
紅玉「突然呼び出してごめんなさいね。
実はこの前シンドバッドさんと話したの。
とってもカッコイイ人だったわ!」
A「ふふ、またその話なのね。
紅玉はほんとシンのこと好きね。」
そう言えば顔を赤く染めた紅玉。
紅玉からはシンに惚れていることを
つい最近教えてもらった。
私はシンと近い存在だったから
こうして話の相談をのってる。
話を聞くうちに紅玉とは友達になった。
A「たしかにシンはいい人。
いい人で完璧すぎて少し怖い。」
紅玉「え、?」
A「でも紅玉が心配することではないわ。
私は2人を応援してるね。」
紅玉「ありがとう!Aちゃん!
Aちゃんは好きな人とかいないの?」
A「私はいないよ。
幼い頃からずっと剣士の修行をしていたから
1度も好きな人とか出来たことないの。」
紅玉は複雑そうな顔をする。
紅玉「そうだったのね…。
でも、そんなんじゃ幸せになれないんじゃない?」
A「私は幸せなんていらないよ。」
信じてないんだ____幸せという運命を。
紅玉「そうなのね。
でもきっとAちゃんにはAちゃんなりの
幸せがあると思うから大丈夫ね。」
私なりの…幸せ……
そんなもの本当にあるのだろうか。
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作者名:花月 | 作成日時:2020年9月23日 3時