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11.からかう男 ページ11

[A]





A「っ……………」





ジュダルの部屋に入れば、
ベッドがひとつしかない事に気づき、



一緒に寝るざるを得なかった訳なのだが…






男の人と寝たことなんてなかったし、
隣で寝てるジュダルが気になって仕方がない。






ジュダル「スーー、スーー」






こいつ…
私が緊張してるのにこんな堂々と寝やがって。






A「……んっ!?」






急にお腹周辺が重くなった。


違和感があり、
手で触れればジュダルが私の腰を抱いていた!?








A「ひっ……ギィヤァァァァ!!」






本能的にジュダルを近くの壁まで
思いっきり蹴り飛ばしてしまった。






ジュダル「い"っでぇ!!!なんだよ!」






寝てる最中だったとでも言いたげな顔で
私を睨みつける。






A「だって!急に抱きついてきたら
誰だってびっくりするでしょ!?
私は抱き枕じゃないんだからね!!」





ジュダル「あ?抱きついた…?
抱き枕がなんだって……?」






寝ぼけてるのかこの変態は!






A「だ!か!ら!
いきなり私の腰に手を回してきて
びっくりしたってこと!蹴り飛ばしたのは謝るけど…。」







ジュダル「………………。」







A「何よ?言い逃れするつもり?」







ジュダル「ハハハ!
お前そんなんでびっくりしたのか?
さては男経験ねぇな。」






A「(ギクッ)…………」





図星すぎて
馬鹿にしてくるジュダルに何も反論出来ない。




恥ずかしくなって黙って顔を下に向ければ
彼は近づいてきて私の顔を覗き込んでは笑い出す。







ジュダル「ハハハ!」





A「むっ何よ!別に何か問題でも?」






ジュダル「いや悪ぃ。
お前があまりにも面白れぇ反応するから
ついからかっちまったw」






全く。
この人はいつも私をからかってくる。



論破されまくってるから
たまにはガツンと言ってやりたいくらいだわ。







そんなことを思いながら、
またベッドにつき今度はちゃんと寝た。





ジュダルがクスクス
笑っている声を聞きながら。

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作者名:花月 | 作成日時:2020年9月23日 3時

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