黒の教団の入団者は アレンの双子の妹でした【Dグレ】

29話科学班の掃除 ページ31

貴「何これ……」

鏡の前の自分を見て これしか言葉が出てこない

ゆさゆさと揺れる真っ白なしっぽに同じく真っ白なふわふわの耳

なぜこんなものが生えてきた！？

リナリー「あら、とっても可愛いじゃないっ！」

私を見てそう言うリナリーさんの目はキラキラと輝いていて……

アレン「ちょっ…A！？なんて格好してるんですか！」

顔を真っ赤にしてそう言うアレンの髪はすごく長くなってて……

貴「もう嫌です、科学班の掃除！！」

ラビ「まだましな方さ、A……」

神田「ちっ…。今すぐ元に戻しやがれ！」

私をなだめてくれるラビさんといつも以上に不機嫌な神田さんはなぜか体が小さくなっている

見た目は子供、頭脳は大人！！……みたいな？

いやいや、ラビさんはともかく神田さんは頭脳も子供……←


なぜこんなことになったのか……

科学班の仕事場が汚い
↓
綺麗にしたら、仕事がはかどるのでは？
↓
エクソシストも含めてみんなで掃除！
↓
ごちゃごちゃしすぎて、いろんな薬品を被る
↓
みんな(主にエクソシスト)の体に異変が…


貴「これ、元に戻りますよね……？」

リーバー「明日になれば元に戻ってるさ」

リーバー班長、その清々しい笑顔はなんですか？

アレン「Aが猫の姿になってるのはもの凄く可愛いですけど…。というか、もっとやばい劇薬とかあるんじゃないでしょーね」

さっと私を後ろに隠しながら科学班に疑いの目を向けるアレン

リーバー「や、所詮俺らごときが作るもんだしそんな常識はずれなの作んないよ」

神田「十分外れてんだよ」

ジョニー「そーそー、コムイ室長みたいなヤバいのはさすがにね〜」

あはは、と笑いながら口を滑らせたジョニーさん

アレン「あるの？」

アレン、目が怖いって！

ジョニー「へ？いや、でもホント危険なのはちゃんと室長から取り上げて倉庫に隠してあるから……」

冷や汗をかきながらジョニーさんがみんなに必死に説得をする

貴「……ってことは、ここにあるのってそこまで危険じゃないやつですか？」

リーバー「まぁ、そういうことになるな」

貴「だったら……いっそみんなでここにある全部の薬品かぶってみませんか？」

私の発言に、今この場にいる全員が目を丸くした

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