黒の教団の入団者は アレンの双子の妹でした【Dグレ】

28話コムリンの破壊 ページ30

アレン「A、ケガは？してない？どこも何もされてない？」

貴「うん、なんとか……」

ちらっと視界の端でコムイさんがコムリンの残骸を抱えながら泣き叫んでいるのが見える

アレン「さぁコムイさん。僕の可愛いAをあんな目に遭わせて……。覚悟はできてますよね？」

うぉっ……アレンが黒い……

コムイ「いや、だってさ？僕はみんなの仕事を減らそうと思っただけなんだよ？そしたらリナリーが出かける前に淹れてくれたコーヒーをコムリンが勝手に飲んで……」

アレン「言い訳なんて聞きたくありませんね。どうしてほしいですか？科学班の皆さんの実験体になります？…それとも自分で作ったコムリンに体を改造してもらいますか？」

貴「あ…アレン！流石にそこまでは…ねぇ？」

リナリー「あら、なに甘いこと言ってるのよA」

リナリーさん！？

一体どこから……そして、いつから！？

リナリー「兄さん…。とりあえず反省してきてくれる？Aは私達の可愛い可愛い大事な存在なのよ？」

そう言うとリナリーさんはニコッと笑い(目は笑っていません)黒靴ーダークブーツーを発動させてコムイさんを思い切り蹴飛ばした

最後の一言は、聞こえなかったフリをしよう！

コムイさんは吹き抜けの部分からどんどん下へと落ちていき……見えなくなった

リナリー「本当にごめんね、A」

アレン「怖かったよね。もう二度とあんなことさせないから！」

貴「う……うん」

Aはこの日 教団内でのコムイさんの扱いの酷さを目の当たりにした

“室長”とは言いつつも、もしかしたら教団内で1番ヤバい人なのかも……

ー1人で気安くコムイさんに近づくべからずー

この日からAはこれを教訓にすることにした

ーーー

アレン「言うの遅くなりましたけど、Aのその髪留め すごく似合ってるよ」

貴「あ、ありがとう…！リナリーさんとお揃いなんだっ！」

アレン「っ！ズルイですよ、リナリー！僕だってまだAとお揃いのものとか買ってないのにっ！！」

リナリー「私、これ一生の宝物にするわ！」

アレン「よし、僕もAとお揃いのも欲しいです！今から買いに行きましょう！」

貴「え！？今から？もう夕方……」

アレン「だって悔しいじゃないですか！」

リナリー「今回は私の勝ちね、アレンくん！」

貴「なんの勝負ですか、それ……」

アレン「僕は認めません！行くよ、A」

貴「えぇ〜」


ーー今日も教団は賑やかなようです

29話科学班の掃除→←27話コムリンの任務

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す