自分の存在意義【WEST】 (ページ12)

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# 11 ページ12

青side

白「なぁって、ナイフ、持ってるやろ？」

今のAは殺意しかない。

緑「もうそいつ死んでるやん」

白「死んでへん。」

Aの目には光も無い。

俺らと会話はしてるけど

かみちゃんでさえもAの今の目には映ってへん

もちろん俺らも。

Aの目に映ってるのはただ1人しか居らへん

それは“シゲだけ”や。

シゲもシゲの目には“Aしか”映ってへん。

白「なあナイフ、貸せよ。さっさと貸せって言ってるやろ！！」

そう言ってかみちゃんに銃を向けた。

このままだと、ほんまにAはかみちゃんを撃つ

青「A」

白「なんや」

青「ほら、ナイフ」

たまたま間違えてAのナイフを持っていた

刃先にはカバーをつけたまま

Aにナイフを投げる。

カバーを外し、Aはそいつに何度も何度も

刺していた。

原形なんて無い悲惨な状態やった。

シゲは処置が終わったのか

Aに近づいて行った。

Aが振り上げた手をガシッと掴み

赤「A、もうそこまでにしとけ。」

そう言った瞬間

手に持っていたナイフが落ちその場に座り込んだ

Aがこうなったら

シゲが声をかけないとあいつを止められない。

かみちゃんでさえも止めることの出来ない

かみちゃんでさえも入れない

2人にしか止めることが出来ない感情が

あの2人にはあった。