自分の存在意義【WEST】 (ページ13)

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緑side

あの後、Aとシゲは気を失って倒れた。

Aとシゲをアジトに連れて帰って

Aはそのまま寝かせて

シゲはまだ完全に塞がってない傷口の処置をしていた。

次の日、Aが目を覚ましたが、

まだシゲは目を覚まさなかった。

桃「A…？」

白「大丈夫。大丈夫だから」

と言っているが、シゲが目を覚まさないから

気が気じゃないのが伝わる。

それは他のみんなも伝わってるみたいで

今日1日俺らのアジトは静かだった。

Aは目覚めてからご飯が喉を通らないみたいで

ジュンタからご飯食べないと体力つかへんよと

言われても大丈夫大丈夫と笑って誤魔化してた。

目覚めてからずっとシゲの部屋に行って

シゲの手を握って

白「ごめんね。ごめん、自分のせいで」

と言っていた。

みんなAのせいやないよって言うが

それも耳に入ってないみたいだった。

やっぱり、俺があの2人に入る隙なんて

あの2人と一緒になってから無かった。

2人は気づいてないけど

あの2人にはあの2人にしか分からないこと

通じ合うものがある。

それはジュンタとアキトの2人も一緒だ。

ジュンタとアキトはお互い気づいてるから

制御とか出来るけど、

あの2人はお互い気づいてないから

それが制御出来ずに昨日みたいなことが起きる。

あの2人の関係に名前をつけるとしたら

【共依存】

だろう。

お互いがお互いに依存し合ってる。

まさにAとシゲは｢共依存｣やな。