第31話─賢治が2人─ ページ32
谷崎「これで、少しは元気になってくれるンでしょうか・・・・・・?」
ナオミ「見てください!」
ナオミが指さす方に、
「「普通に仕事してる!?!?!?」」
さっきの事が何も無かったようにテキパキと仕事してるAの姿だった。
「なんですか?」
国木田「「なんですか?」じゃない!貴様、先程まであんなni__っ!?」
国木田の肩に太宰の手が乗っていた。振り向いて太宰を見ると必死に首を横に振って、まるで、"云うな"と顔に書いてある。
Aの顔に目線を移すと、目に光を失っているが、顔に張りつけたような笑みを浮かべたAの姿だった。
「私が、先程まで、なんですか?」
口が避けるほどニヤリと微笑む彼の姿に背筋が凍る。
国木田「ゴホン、えっとだなぁ、先程まで仕事をこなしていて、まだ休みと取っていないだろ?少しは休め、躰にも悪いしな」
態とっぽい咳をした後は、指でクイッと眼鏡を直して、頭の中で瞬時に相手に違和感を与えない続きを云える御託を並べる。
その途端、先程の笑みが消え普通の輝く笑みになっていた。
「大丈夫ですよ、乱歩さんのチョコが凄く美味しかったので、頭がスッキリしました!」
まるで裏の世界も汚い世界を見た事ないきらきら光る瞳に純粋無垢な笑顔。まるで、賢治のようだ。賢治が二人いる感覚。おかげで皆、Aの豹変ぶりに困惑しつつ、引きつった笑みをした。
そして、自分たちから資料に目線を移した。そして、そろそろと、Aから離れて全員一致にため息。
太宰「云わなかったっけ?あの状態を本人に云えば、彼は
国木田「そうなのか、其れを早く云え!!」
太宰「だって、乱歩さんが解決してくれたから別に、良いかなぁ〜って」
「国木田先輩!」
国木田「は、はい!!」
急なことに国木田慌ててる、何故か後輩に敬語になってる。すごい動揺ぶりだ。
「「ププッ・・・・・・!!」」
皆が口を押えて笑いを堪えてる。
国木田「嗤うな!!たく、//で、どうした?」
「終わりました!これを!」
渡された資料を確認して、国木田は平然を装い頷いた。
国木田「よし、良いぞ」
「じゃあ!今日は早めに帰ります!お先に失します!」
そう云って帰って行った。ドアが閉まった途端、さっき迄堪えていた笑いを零した。
国木田「嗤うなァ!!!!」
探偵社に国木田の叫びが響いたのであった
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うり太郎(プロフ) - まだ設定しか読んでいないのですが、純粋に異能力多すぎでは・・・?ただ思っただけなので、特に気に止めて頂かなくて結構です。 (2021年11月14日 21時) (レス) @page1 id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
華紅薇(プロフ) - ともさん» ともさん!!コメントありがとうございます!一気に読んでくださったんですか!ありがとうございます(*^^*) (2021年9月6日 18時) (レス) id: b469182880 (このIDを非表示/違反報告)
とも - おもしろくて一気に読みました!更新楽しみにしてます!! (2021年9月6日 0時) (レス) id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魚Aya | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maasasr/
作成日時:2021年8月14日 0時