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季節は巡り、各地の魔法使いの卵たちにホグワーツから招待状の届く時期となった。
フィガロの元で魔法の基礎と、この世界での常識を知ったAは魔女として格段に成長した。
初めの頃は失敗も多く、白に近いシルバーブロンドの髪を燃やしかけた時は相当焦った。
近頃は成功する魔法の方が多くなり、フィガロも難度の高い呪文を教えてくれるようになった。
「招待状いつ来るの？」
「招待状は急かすものじゃないでしょう？ゆっくり気長に待ってなさい」
口を尖らせ始めたA。近くにいたイアンもその焦りを察したのか、一緒になって鳴き始める。
「だって……、もう来る頃なんでしょ。
ここにだけ来てないんじゃ……、私は優秀な魔女にきっとなれるし、それ以上にホグワーツでしっかり魔法が学びた」
「A」
一喝され、仕方なく口を閉じる
灰色の瞳が私をじっと見つめる。
師匠の細長くて、古傷の付いた指が頬を撫でる。
「貴方の瞳本当に綺麗ね、愛称。揺らめく海の色のような碧色」
「……どうしたの？」
「どうもしないわ。貴方と居れるのももう少しだと思うと、瞳を見るのも片手ほどかと思って」
「そんなに少なくない」
片手ほどなんて、今すぐ旅立てと言わんばかりの少なさ。ホグワーツで学びたい気持ちと反面に師匠の心配もある。
師匠はブラック家、および闇の勢力から追われている身。十分な力を備えた優秀な魔女だから。
私がいない間に何かあったら。
「何を考えてるのか知らないけれど、愛称、私のことは心配しなくていいのよ。私が強いの知ってるでしょう？
それに死に時くらい自分で分かるものよ。それはまだじゃないわ」
「そうなの、？」
そうよ、と言わんばかりに、真っ赤な口紅が付いた唇クイッと上げて微笑む。
「ところでおチビちゃん？今朝、郵便受けに入っていたのだけど、これ欲しいかしら？」
師匠の手がひらひらと宙に舞う。その手に握られて宙を踊る封筒。ちらりと見えたホグワーツ魔法魔術学校の印。
放心状態のAの代わりに、イアンが封筒を捕まえようと必死にジャンプする。
「嘘…！本当に？ホグワーツから？私に！」
「入学おめでとう、愛称」
封筒を手渡すと、頭を優しく撫でながら祝福してくれた。
「嬉しい、！！ありがとう、フィガロ！」
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霞(プロフ) - raitisayaseさん» 遅くなりました💦コメントありがとうございます！嬉しいです、カメさんですが頑張ります！！ (2022年9月20日 21時) (
レス) id: 15ecf1a3d4 (このIDを非表示/違反報告)
raitisayase(プロフ) - 続が楽しみです！頑張って下さい。 (2021年12月4日 21時) (レス) @page34 id: 9634a3802d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2021年1月10日 13時
