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ホグワーツから招待状が届いた。
入学するまでもう少しだ。
入学までに教科書やらなんやらを準備しなくてはならない。
ブラック家の直系の長男も今年入学するのだと、フィガロがぽろりと言った。
ダイアゴン横丁に行って買い出しに行かなければならないが、ブラック家やその他純血至上主義の家系の者にフィガロが出くわしては非常に不味い。
途中で別れ、買い出し等は自分で済ませることにした。
「愛称、本当に大丈夫なの？私はとても心配よ」
この少女、何せ人と話すのは得意じゃないし、フィガロと上手く話すのにも時間を要した、むしろ苦手な部類。
人とできる限り関わらないように生きていたから、どう接すればいいのかも分からない。
でも、ここは魔法界。
元々生きてきた世界とはまた違う場所
「大丈夫、私は大丈夫」
固まりつつある足を奮い立たせていると、そこに顔をすり寄せてきたイアン。自分も連れて行けと言わんばかりだ。
「……愛称、イアンと行きなさいね？ホグワーツにも、イアンを連れて行くといいわ」
1人で行かせるのは、1年間傍で見守ってきた身としては、どうにも気が引けるのだろう。
「でも、それじゃフィガロが1人に」
「ならないわ、フクロウのカミラがいるでしょう？」
普段は外の小さなフクロウ小屋に住むカミラ。
フィガロが外と連絡をとらない限りなかなか出てこないが、フィガロの居場所が他に漏れないよう的確な判断のできる賢いフクロウだ。
「カミラがいるのなら、…イアン一緒に行こうね」
お供します、と言っているのかAに向かって、イアンは丁寧にお辞儀をした。
イアンも雄だ。
それなりにレディに気遣ってくれるのだろう。
「ありがとう、師匠。ここで大丈夫。終わったら連絡する」
＿＿＿ダイアゴン横丁
辺りは人で賑わい、多くの魔法使いと魔女で埋め尽くされている。
ポリジュース薬をひと飲みし、知らぬ誰かに姿を変えたフィガロ、もとい師匠は気をつけてねと、マフラーを巻き、Aのおでこに優しくキスして人混みに消えてしまった。
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霞(プロフ) - raitisayaseさん» 遅くなりました💦コメントありがとうございます！嬉しいです、カメさんですが頑張ります！！ (2022年9月20日 21時) (
レス) id: 15ecf1a3d4 (このIDを非表示/違反報告)
raitisayase(プロフ) - 続が楽しみです！頑張って下さい。 (2021年12月4日 21時) (レス) @page34 id: 9634a3802d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2021年1月10日 13時
