最強と謳われるには理由があって ページ47
.
ついにクリスマス当日。
朝一番に届いたのはリリーからのMERRY CHRISTMAS！というポストカード。可愛らしい文字と手書きのサンタクロースの絵が添えられている
な"ァ、と特徴的な鳴き声を上げたイアンに「メリークリスマス」と声をかけ、撫でてやる。気持ちが良さそうに擦り寄って、そのまままたベットの下に隠れてしまった
師匠に見張りを頼まれていたイアンはすっかり気が抜けて、ベットの下に引きこもってばっかりだ。
でも、イアンはイアンでブラックが怖いのかもしれない、と今は思うことにしている。
チラつく雪に寒さ覚えながら、制服に身を包み、ローブを羽織って、いつものように談話室に降りる。
大きなツリーのオーナメントたちがキラキラと応えるばかりでシリウスの姿はなかった。まだ寝ているのだろう。
談話室のドアをそっと開けて、雪の日のホグワーツを堪能してみることにした。
辺り一面に雪が降りしきり、見事な銀世界がそこには広がっていた。雪でこんなにも気分が上がったのは初めてかもしれない。
家にいた頃、雪が降る度に任されていたのは凍える寒さの中での雪かきだったから。
ホグワーツ城には雪が良く似合う。
「そうじゃろう、ワシもそう思う」
「え、」
温かみのある声とほかの魔法使いとは比べ物にならないオーラ。声をかけられるまで全く気が付かなかった、
「メリークリスマス、A。いい朝じゃのう」
この方は、魔法界最強とうたわれる
「ダンブルドア、校長先生」
「入学式ぶりかの？元気にしとったか？」
「あ、えっと…はい、元気です。 覚えていたんですか、？」
「そうじゃなぁ、生徒全員のことはこの頭に入れているつもりじゃ。じゃが、君はちと特別かもしれん」
わたしが、
「とくべつ？」
「君はフィガロの愛弟子じゃろ？」
「え、！あ、あの、それは」
フィガロ、という単語に分かりやすく慌てふためく。
それを見越したようにダンブルドアは笑う。
「ふふっ、安心せい、防音魔法は張ってある」
「え？、ほんとだ、すごい」
目を凝らせば見えるのはユラユラ揺れる薄い膜のようなもの。かけられている側ですら気づかない。
この人はやっぱり、ホンモノの強い魔法使いだ。
「君の魔法に対する探究心にはつくづく驚かせられるのぅ」
「あ、ごめんなさいつい、」
「良いんじゃよ、意欲的でホグワーツの生徒として実に素晴らしい」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 216人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
霞(プロフ) - raitisayaseさん» 遅くなりました💦コメントありがとうございます！嬉しいです、カメさんですが頑張ります！！ (2022年9月20日 21時) (
レス) id: 15ecf1a3d4 (このIDを非表示/違反報告)
raitisayase(プロフ) - 続が楽しみです！頑張って下さい。 (2021年12月4日 21時) (レス) @page34 id: 9634a3802d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：霞 | 作成日時：2021年1月10日 13時
