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「ごめんね、愛称」
部屋に入るなり、しょんぼりしながら言ったリリー。
「気にしないで」
「そうよ、相手にする必要ないのに」
そう口にしたのは同室のゾーイ･フォーリー。
聖28一族、フォーリー家の一人娘だ。
腰まで伸びた綺麗なブロンドと緑の瞳が特徴的で、雰囲気もお姉さんのようで大人っぽい。
ゾーイをきっかけに、ルームメイト達は口々に言い出したので、さっきの様子を部屋からこっそりと覗いていたようだ。
「リリーが魅力的な証拠だね〜」
のんびりとそう言ってのけるのは、ライラ･オリバンダー。
聖28一族、オリバンダー家の次女、杖職人オリバンダーの孫である。茶色の髪の毛に珍しい赤色の瞳。どこから取り出したのかお菓子をもぐもぐと食べながら、幸せそうに話す。
「いいないいな！！リリー付き合っちゃいなよ！案外合うのかもよ！！」
元気に答えたのはアビゲイル･スミス。愛称はアビィ。
マグルと魔法使いの子供で、半純血だ。母親は東洋の血を引いているようで、髪の毛は綺麗な黒髪、薄い青色の瞳。初めて会った時から、活発で部屋の空気を明るくしてくれている。
「付き合うわけないでしょ！！！あんなに能天気野郎となんて、死んでもお断りだわ！！」
「んー…にしても、愛称かっこよかったねぇ！！」
「え？」
アビィの言葉に振り向けば、ゾーイもアビィも賛同してきた。
「ポッターもブラックもびっくりしちゃって、見物だったわ」
クスリと笑ってブロンドを靡かせたゾーイに思わず目を奪われる。ライラはいつの間にかAのベットに乗り込んできていて、ぽかんとしているAの口にクッキーを詰め込んできた。
「愛称ってぇ、あんまりはっきり言わないタイプだと思ってからさぁ、意外だな〜って」
ライラに詰め込まれたクッキーを、口の中から消化すべく懸命に噛み砕く。いちごのジャムクッキー。甘くて優しい味がした。
「甘くて美味しい…」
「手作りなんだ〜。良かったぁ」
ほっこりした二人の会話。それとは一変して、アビィの元気な声が部屋を包む。
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霞(プロフ) - raitisayaseさん» 遅くなりました💦コメントありがとうございます！嬉しいです、カメさんですが頑張ります！！ (2022年9月20日 21時) (
レス) id: 15ecf1a3d4 (このIDを非表示/違反報告)
raitisayase(プロフ) - 続が楽しみです！頑張って下さい。 (2021年12月4日 21時) (レス) @page34 id: 9634a3802d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2021年1月10日 13時
