可愛い妹9 ページ40
Aが出て行ってから少し経った。
Aが調整して直してくれてた生活リズムもすぐ戻っちまって、また昼夜逆転の生活になってる。
あいつが居ない部屋はすげぇ静かで、あいつが来る前はこんな部屋で暮らしてたっつうのに、今は違和感に苛まれてる。
『今日の分、編集しねぇと』
実況者らしからぬ掠れ声を出して、少し咳き込んでからパソコンへ向かった。
_______
今日は打ち合わせがあった。
三人と会うから少しでも気が紛れるんじゃないかと期待して行ったんだけど。
牛沢 「A、家出たんだって?」
うっしーのその言葉に慌ててうっしーの方を見る。
何でうっしーが知ってる訳?
Aが態々言ったって事か?
そんな相談するくらいってことは、Aにとってうっしーは……
牛沢 「この前Aと会った時に聞いた」
『…あー』
ここで俺がすげぇ女々しい考えをしてたことに気付く。
ああ、だっせぇ…
『そう。出てった』
牛沢 「喧嘩した訳じゃねぇんだろ?」
『してねぇけど__。あ、馬鹿っては言われたな』
牛沢 「は?お前何言ったの」
俺は話を掻い摘んでうっしーに言ってみた。
おばさんから連絡来て、Aに言って、良かったなって言ってやった事。
そしたらうっしーは大きくため息をつくと、俺の頭を軽く叩いた。
牛沢 「お前……そりゃAも馬鹿って言うわ…」
『俺は言ってやんなきゃいけないこと言っただけのつもりなんだけど』
牛沢 「冗談でも止めて欲しかったに決まってんだろ、女ってもんは」
そのうっしーの言葉に何も返せなかった。
俺はあいつに真逆の事言って、馬鹿って言われたのか。
そりゃ、怒るよな。A。
牛沢 「お前、やっぱり顔色悪ぃぞ?ここらで終わりにするらしいから早く帰れよ」
『あ、うん』
うっしーの優しい言葉にも空返事をし、俺はAのことを考えていた。
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蘇澳(プロフ) - けろさん» コメントありがとうございます!とても励みになりました!お目に入れて頂き光栄です!これからも更新がんぱりますので宜しくお願いします^^ (2019年8月30日 16時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
けろ(プロフ) - 初めまして!毎回更新を楽しみにしています(^^)居候生活編も楽しみに待ってます笑小説書くのは大変だと思いますが応援しています! (2019年8月30日 12時) (レス) id: 2aaeade905 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘇澳 | 作成日時:2019年8月12日 23時