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Aside
「今日一日、見える範囲で見てて思ったんだけど動き回り過ぎじゃない？」
「そんな事ないさ。俺はただ、好きで手伝っているだけで」
「その割には疲れたって顔してるけど」
指摘すると、スープを口に運ぶ手を止めた。
「………Aにはバレちゃうか」
「バレバレ。ついでに今まで迷惑沢山かけたからっていう理由も見え見え」
「だって、俺は今までどれだけ迷惑掛けたかなんて………エースストライカーの豪炎寺さんに怪我をさせて、司令塔の鬼道さんを嵌めて、キャプテンの円堂さんにも色んな細工して」
と次々に自分の仕出かしたことを口にする。
こうして羅列されてみるとまあ、酷いものだな。スポーツマンシップの欠片も無いことばかりだ。
「でも、そうやって反省してるんだし大丈夫だよ。円堂さんの言葉を借りるなら、仲間だから大丈夫！」
円堂さんの真似をしてニッと笑うと、呆れた顔をされる。
「無責任だなあ」
「円堂さんも絶対そう言うって。仲間ってさ、罪も過ちも全部包み込んで受け入れてくれる、言わば毛布みたいなものだと思うの」
「毛布…………？」
「そ、ふかふかぬくぬくの毛布」
光は数回、目をぱちぱちとさせる。
かと思うと「あははは！」と笑い始めた。
「仲間は毛布って…………」
「そんなに笑わなくてもいいじゃん」
笑われると恥ずかしくなってきた。
確かに仲間は毛布ってなんだよって思う。
「めちゃくちゃ円堂さんが言ってそうなセリフ。一瞬円堂さんがAに憑依してたよ」
「うそっ」
「ほんとほんと。あー、笑った笑った」
未だに口角が上がり切っている光を見てほっとする。
「何か腑に落ちないけど、笑ってくれて良かった。笑顔が一番だよ」
「…………ありがとう、スッキリしたよ。仲間は毛布、座右の銘にするね」
「それはちょっと恥ずかしいからやめて」
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作者名：るぴゃん x他1人 | 作成日時：2020年3月18日 8時
