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「そもそも、恬は昔から女遊びがすぎるぞ。女好きも大概しなければ.......」
「もしかして、A、俺に嫉妬してる?」
「は?」
わざわざ私の言葉を遮って言った恬の言葉には呆れて、言葉も出ない。
嫉妬?私が?
無邪気に笑う目の前の幼馴染の男を一度.......いや、二度見する。
いやいやいや、それはない。絶対にない。
「蒙毅、お前の兄上は頭がおかしくなったようだぞ」
「いや、前からでしたよ?」
意外と冷たい蒙毅に私はクスリと笑う。
蒙毅は、私と目を合わせるとニッコリと笑い返してくれた。
「てか、Aさぁ。そんな男が着る服着てるから間違われるんだよ。普通の女の子が着る服くらい、一着もってなよ」
そう言って、恬は私の手を取って歩き始める。
「いや、私が女用の服を着たら、目立ってしょうがない、というか.......」
「それ、どういう意味で言ってる?」
「.....私が美人すぎるから?」
私は小首を傾げながら茶化したように言う。その瞬間、恬と蒙毅は吹き出した。
「よく自分で言うね」
「いつもの恬に比べたらマシだ」
「兄上は少し、自意識過剰なところがありますからね」
「毅、一言余計だよ」
「いてててっ」
恬は蒙毅のほっぺたをグイッと横に引っ張った。
その様子に私は微笑んだ。
いつも思うけど、この兄弟は本当に仲がいい。
仲が良すぎて羨ましくなる。
実の兄弟が欲しいと何度も思った。
「でも、Aはもう少し女の子らしい喋り方をした方が.......」
「どうした?」
恬は何かを言いかけてその場に立ち止まる。
恬の視線の先を追いかけると、そこには、少し怪しげな女の人がその場にかがみこんで倒れているのが見えた。
「ちょっとまってて」
恬はそう言って、その女の人の元へと駆け寄った。
昔から、恬は困った人がいれば声をかけに行く。
恬のその優しさは、私が好きな所のひとつでもある。
しばらくすると、女の人は恬に支えられながら、こちらへと歩いてきた。
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涼(プロフ) - llmzさん» コメントありがとうございます!!蒙恬かっこいいですよね!珠海平原での蒙恬は鼻血ものです笑オチはまだ考えてないけど、考えときます笑これからもよろしくお願いします! (2019年7月6日 7時) (レス) id: 09e4b51586 (このIDを非表示/違反報告)
llmz(プロフ) - 更新ありがとうございます。毎日楽しく読まさせて貰っていて、とても続きが気になります!蒙恬推しの私からするとオチは蒙恬がいいなと思います。てへ。お忙しいとは思いますが陰ながら応援しています。コメント失礼致しました。 (2019年7月5日 21時) (レス) id: 13d9da937b (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - 仙花さん» いえいえ、私もこの機会に中国史について色々振り返れたので、楽しかったです!このような機会をありがとうございました!! (2019年6月17日 16時) (レス) id: 09e4b51586 (このIDを非表示/違反報告)
仙花 - 羋というのは楚の王族に使われる姓だと聞いたことがあったので、熊啓が名前なんだと私は解釈してましたが、熊という名前にそんな意味があったんですね。分かりやすい説明ありがとうございます。 (2019年6月17日 15時) (レス) id: 8f9569ed44 (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - 仙花さん» コメントありがとうございます!昌平君の本名についてはまた本文で言及させて頂きたいとおもうので、そちらを見ていただけると嬉しいですm(_ _)m (2019年6月16日 22時) (レス) id: 09e4b51586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼 | 作成日時:2019年6月14日 20時