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遅すぎた自覚 ページ21
「好き、だったのか…」
誰に言うでもなく零れ落ちた俺の呟きは、しっかりとAに届いてたらしい。
Aはほんの少しばかり口角を上げて…そのまま、目を閉じて動かなくなった。
「A…?おい、返事しやがれ。ご主人様が名前呼んでんだぞ、何黙りこくってやがんだ」
抱き上げたAの体に、俺の目から流れた雫がポタリと落ちる。
その度にAの体にパチリと小さな稲妻が走った。
「おい、A…てめェ、ご主人様の命令にゃ絶対服従じゃなかったのかィ。目ェ開けろ、いつもみてーに返事しやがれ」
どんだけ揺すろうが、声かけようが、Aはピクリとも動かねェ。
通電機能も停止したのか、さっきまで濡れたとこに走ってた稲妻すらもう…見えなくなった。
「何やってやがんだバカヤロー。俺ァ勝手に壊れるなんざ許可してねーぜ。さっさと目ェ開けて、いつもみてーに言えよ。"おはようございます、総悟様"って笑えよ。なァ…!」
未だ続く戦いの音色が耳に響いてくる中、俺は今にも砕けちまいそうなその
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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2019年12月2日 12時