最悪な日 ページ35
「「げ」」
どーやら今日の俺の運勢は最悪らしい。
一通り見回りを終えて、いざ帰ろうってタイミングでクソチャイナに出くわしちまった。
折角何も事件無くて楽に終わると思ったのに、最後の最後でこれかィ。
めんどくせー…。
「最悪ネ。雨だけでもうっとーしいのにもっとうっとーしいのに遭うとか絶対私今日の運勢最下位ヨ。銀ちゃんと一緒に結野アナのブラック星座占い見とけば良かったアル」
「そりゃこっちの台詞でィクソチャイナ。A、次からこいつに遭わねールートもちゃんと確認しときやがれ」
「承知、しまシた」
「Aも大変アルな、こんなクソサドにこき使われて。いっそ
「あァ?んなニート集団に放り込んだ日にゃ、スクラップになるまでこき使われた後部品バラされて売られんのがオチでィ」
「誰がニート集団アルかこの腐れ税金ドロボー!!」
飛んできたチャイナの拳を受け流しつつ、傘放り投げて刀を抜く。
この際だ、連日の雨で溜まった鬱憤をこいつで晴らすとしよう。
幸い今俺らが居るのは町はずれの公園、酷ェ雨の所為か今日は俺ら以外に誰も居ねェ。
暴れるにはもってこいだ。
土砂降りの中戦うこと十数分。
派手に暴れた所為か、公園はあちこち滅茶苦茶になってた。
池は一部が吹っ飛んでるし、木や街灯は真ん中から真っ二つに折れてるし、滑り台は倒壊してる。
無事なとこを探す方が難しいくれェだ。
こりゃ久々に始末書書かされるかねィ…。
「うォォオオリャアアアアッ!!」
「げッ…」
んな悠長なことを考えてたら、気付けばチャイナがぶん投げたベンチがすぐ目の前に迫ってた。
咄嗟に体を捻って避けたが、避けるのに必死だった俺は気付かなかった。
俺のすぐ後ろに、何故か棒立ちのまま身動き一つしねェAが居たことに。
直後、物と物がぶつかり合う激しい音が、雨降りの公園に響き渡った。
58人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
影咲 遥(プロフ) - mihotanakahijikさん» 応援コメントありがとうございます!何気に今作初コメントでテンションが上がっ…ゲフンゲフン。仕事が忙しい関係で更新が滞ることもありますが、少なくとも2日に1回は更新できるようにしたいと思っております。出来る限り頑張りますので長い目で見守ってやって下さい! (2019年9月27日 22時) (レス) id: d73cf733f9 (このIDを非表示/違反報告)
mihotanakahijik(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです…これからも頑張ってください! (2019年9月26日 7時) (レス) id: 3371577f77 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:影咲 遥 | 作成日時:2019年9月1日 20時