【銀魂】絡繰少女はドS青年の夢を見るか？【沖田総悟】

"月読" ページ2

互いが得物を振るう度、金属同士がぶつかり合う音が響く。
もう何分この状況を続けてんだろう。
実際どれだけの時間が打ち合ってるかはわかんねーが、体感的には軽く1時間は経ってそうな気さえする。

いい加減疲れもピークだ、こんな化け物女との戦闘も早ェとこ終わらせてェ。


「驚嘆に値します。当機と相対し、これだけ長く生存していた方は前例がありません」

「ハッ…機械人形なんざに褒められたって嬉しくも何ともねーや。さっさとくたばりやがれガラクタ」

「否定。当機はガラクタではなく、対人用絡繰戦闘機"月読"。個体識別番号七〇八です。訂正を要求します」

「否定すんのそこかよ…機械の考えるこたァ人間サマにはわからねーや」


悪態ついちゃいるが、そろそろマジで限界が近ェ。
でけー傷こそ負っちゃいねーものの、かすり傷はあちこちにあるし刀振る腕にも力が入らなくなってきた。

このまま行けば、俺が辿る末路は後ろに転がってる仲間だった奴らと同じだろう。


「…ッ!!」


再び斬りかかろうと踏み込んだ瞬間、ズルリと足が滑って体勢が崩れた。
誰の物かは知らねーが、床に溜まってた血に足を取られちまったらしい。
目の前に見えたのは、刀を振り上げた機械女の顔。


「終わりです。敬意を表し、苦しまぬよう始末致します」

悪運→←人ならざる者

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