【銀魂】影は貴女のすぐ傍に【沖田総悟】

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「お、案外まともなモン出てきた」

「やっぱ失礼!!どこまでメシマズだと思われてんですか私!?そりゃ私トコトン女らしさ捨てちゃってますけど!!」

「それ自分で言ってどーすんでィ」


できた料理を配膳したら、やっぱ言われた失礼な言葉。
これでも一応家庭料理の域ならそこそこ自信あるんだぞ!!
女っ気皆無でも最低限それくらいはできなきゃ生きてけないし。


「いやまぁ自覚ありますし。てかこんな女っ気ないのに何でストーカーなんかに追っかけ回されてんですかね私」

「…言う程女っ気無くねーからだろィ」

「へ?」


"いただきます"と手を合わせながら、何事もなくスプーンを手に取った沖田さん。
ちょ、待った待った待った!!


「お、沖田さんそれいったいどーいうことですか!?」

「どーいうことって、そのまんまの意味だろーが。お、美味ェ。確かに化粧とかはしてねーが、化粧で顔誤魔化さなきゃなんねーようなツラもしてねーし。ま、胸はねーけど」

「うぐッ…!サラッと貧乳ディスられた感…!!で、でもいいもんね!あったって邪魔なだけだもんね!気にしてないもんね!貧乳はステータスだ!!」

「バッチリ気にしてんじゃねーか」

「……ま、まぁ胸の話は良いとして。でもやっぱり男の人って化粧してる可愛らしい女の子の方が好みなんじゃないですか?」

「いや、んなモン個人の趣味嗜好の問題だろィ。少なくとも俺ァ化粧ベッタベタに塗りたくってツラ誤魔化してる雌豚なんざ欠片も興味ねーよ。寧ろおめーみてェに恥も外聞も関係なく自分に正直に生きてる奴の方が好感持てらァ」

「褒められてるのか貶されてるのかちょーっと微妙なとこですけど…」


けど沖田さんの言いたいことは何となくわかった。
私は自分が思う程女を捨ててるわけじゃないらしい。

そのことは一応女だし嬉しく思うんだけど…それ結局ストーカーに狙われる理由になるってことだよね、何か複雑な気分。


「ま、要はストーカーにも好みがあるってこった。だから十分注意しろィ、おめーが居なくなったら俺ら真選組が困るっつーこと頭に叩き込んどけ」

「りょ、りょーかいっス!…あれ、結局私褒められてないよーな…」

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