【銀魂】俺の隣のゆる医者さん【沖田総悟】

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本当ならまたデートもどきにでも出かけたかったとこだが、疲れて眠りこけるような状態のAを連れ回すわけにもいかねーから、今日は大人しく家に居ることにした。


入院用のベッドが足りねー関係で手術組の中では比較的軽傷で状態が落ち着いてた奴等は組の本拠で療養となったが、病院内にはまだほったらかしにはできねェ患者が数人残ってる。
そんな状況じゃAも出かけるに出かけられねーだろうし、Aに無理させてェわけじゃねーからきっとこの選択は間違ってねーんだろう。

昨日と違って傍に居られるからか、然程一日を無駄に過ごしてる感はしねェ。


「すー…すー……」


多分そう感じた一番の理由は、俺の隣で穏やかなツラしてAが寝入ってるから。
飯食い終わってすぐ、復活したと思ったAは再びテーブルで爆睡モードに入っちまった。
やっぱそう簡単に眠気は取れねーらしい。


一度こうなったAは簡単には起きねーし、流石にその状況じゃ体も休まんねーだろうから横抱きにして寝室まで連れてきた。
ベッドにAを寝かせた…までは良かったのだが。


「ったく、こいつァ…寝たら身近なモン掴む癖でもあんのかねィ」


いつだかにも同じことやられたな、なんて思う。
ベッドに降ろした時、Aが俺の服掴んじまったから俺もその場から離れることができなくなった。
まぁんなことされなくたって、今は離れるつもりなんざ無かったけど。


何せ一緒に居られる時間はもう残り僅かなのだ。
今は片時も離れず傍に居てェ。


…我ながら、なかなかに気持ち悪ィこと考えてんな。
こりゃ近藤さんのこと言えねーや。


声を抑えて自嘲気味に笑うと、Aの体がもぞりと動き出した。

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