13章 ページ15
「あぁ?ドリアンってあの、すっげー臭いっていう果物の王様?…あー、それで何か臭いわけねおたくら」
「早いとこ帰ってこの臭いどうにかしてーんですけど、肝心の足がこのザマなモンで。こいつが居るから要らねーと思ってパト置いて来たのが仇になりやした…あ、旦那んとこの方が近ェんで風呂貸してくれやせん?今度パフェでも奢るんで(土方の財布で)」
都合の良いことに、今俺らが居る場所はかぶき町。
このまま馬鹿犬背負って屯所まで歩いて帰るより、旦那んとこで一風呂浴びて馬鹿犬の意識を復活させた方が楽だ。
Aの意識さえ戻れば、あとはいつも通りこいつに乗って帰ればいい。
「括弧ん中に何か見えた気ィしたけど、奢ってくれるっつーんなら何でもいっか。うちの狭い風呂で良けりゃ、好きに使えや」
「狭いのは百も承知なんで。つーか屯所の風呂は人数が人数の所為ででけーんで、それ並みの広さを一般家庭に求めんのは無理がありまさァ」
「そりゃごもっとも。んじゃ、行くか」
「へィ」
極度の甘い物好きである旦那のこと。
パフェでも奢ってやれば風呂くらいは貸してもらえるだろうと踏んだが正解だったらしい。
さっさと駄犬を下ろして背中を軽くするべく、旦那の後を足早についていった。
「……柔らけーな」
背中に当たってるモノに、僅かにドキッとしたのは俺だけの秘密。
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影咲 遥(プロフ) - 夜空 星月さん» 星月様、初めまして！コメントを頂きありがとうございます。多分シャボン玉よりもグダる可能性大ですが、頑張って更新していきますね！応援ありがとうございました。 (2018年1月27日 22時) (
レス) id: 6088c20e27 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 星月(プロフ) - 【シャボン玉に乗せた恋心】のときからファンです！こちらの作品も応援してます！頑張ってください！！ (2018年1月27日 22時) (レス) id: 5d15086cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影咲 遥 | 作成日時：2018年1月27日 21時
