3.言の葉 ページ3
目を覚ますと隣には征くんの姿はなかった。
部活に行ったのかな?
今日も来るのかな。
そんな事を考えながら屋上の空をぼーっと見つめていた。
「このまま落ちた方が楽か。それともこのまま落ちない方が楽か。」
わかんない。そんな事。
きっと。死にそうになったとき。また征くんが助けに来てくれるんだ。
私のヒーローだもん。
「ね?そう思うでしょ?」
私の後ろに立つ人に話しかけた。
黄「よくわかったっスね、さすが、赤司っちと付き合ってるだけあるっスね。」
「ふふっ。でしょ?」
黄瀬くんは私の隣に立ってフェンスにもたれかかり上を見つめていた。
黄「Aさんは口先だけの約束信じるんっスか?」
「え?」
黄「付き合う。とか結婚する。とか所詮口先だけの約束。それに言葉に力なんてないっスよ?」
「そうかな?それは本当に好きな人を見つけてから言った方がいいよ?じゃあ、私部屋戻るね、君も東京帰らなくていいの?」
黄「あっ!」
黄瀬くんは何かを言いかけようとしていた。
けど、その言葉を飲み込んで私に手を振った。
「今言わないと後悔する事じゃないの?」
そう言うと黄瀬くんは赤司っちと同じエンペラーアイ持ってるんっスか!?
なんて言って驚いていた。
「そんな訳ないじゃん。あ、お茶飲んで帰る?」
黄「遠慮なく!」
私達はたわいない会話をした。
そして征くんがいない時間を埋めるかのように黄瀬くんと話をした。
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作者名:らる | 作成日時:2017年12月13日 13時