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41.四面楚歌 ページ42
体育館の前に来たけど、やっぱり部活に行ける気にはならなくて職員室に向かった。
職員室の中の扉付近にかかってる鍵を勝手にとって屋上に向かった。
扉を開けるといつもと変わらない景色で私を迎えてくれてる気がした。
柵に手をかけ下を覗く。
吸い込まれるような景色。
この景色が好きなんだ。私は。
「なんでかな、」
いつも反対されてる気がした。
柵を乗り越えて柵の上に座った。
「私ってそんなに生きるのに向いてない？」
「あぁ、向いてないよ。全くね。」
誰！？振り返ろうとした時、後ろから抱きしめられて無理やり柵から降ろされた。
その衝動で後ろに2人とも転んでしまった。
赤「僕だよ」
「いつからいたの？」
赤「ついさっき。」
さっきじゃ分かんないよ。
赤「君は生きる事に向いてない。
だからこそ、僕と一緒に。
生きる事に向いてる僕と一緒にいればいい。」
またその言葉に甘えてしまうんだ。
「頼りにしてる。」
赤「頼りにしてくれ。」
2人で屋上で抱きしめあった。
その手を離すまいと言わんばかりに。
「すき…」
赤「愛してるよ」
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作者名：らる | 作成日時：2017年11月10日 0時
