One more time③【赤井秀一】 (ページ22)

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各々任務を終えると、報告のためにある地点で合流することになっている

『キャメル…私は腹痛ってことにしてここに残っちゃ…「ダメですよ。」

…ですよね

『あー、、憂鬱〜。時間よ止まれ車よ止まれ…』

合流ということは秀一にも会わなければならないということ

キャメルの車に項垂れながらブツブツと文句を言い続けてかれこれ1時間

初めは〝大丈夫ですよ〟とか〝少しの間ですから〟とか言って

私をなだめようとしてくれていたキャメルも

ここまで来ればさすがに呆れている様子

「早く仲直りしてください。いつまでもAさんがそんなんじゃ動きずらいですよ。」

…はい、その通りですキャメル捜査官

一応部下であるキャメルにバッサリとそう言われて

傷口が少し開くような気持ち

「さっ、着きました。降りてください。」

『もう着いたの？！』

「さぁ早く、みんなもう着いています。」

渋々キャメルに連れられて集合場所に向かうと

既に3人が待っていた

「遅くなってすみません。」

「いいのよ、私たちも今来たところ。」

キャメルとジョディのやり取りを横にほんの一瞬秀一を見ると

『…っ！』

バチっと目が合ってすぐに逸らした

「では始めよう。」

…今のなんて思われただろう

自分から逸らしたにも関わらずそんなことを思う

話し合ってる間も中々集中できず、早くここから離れたいと思うばかりだった

「よくやった。今日はここで解散とする。」

終わった、、！

ジェイムズの声がした直後にキャメルの車へと急ぐ…が

『…えっ？』

後ろから誰かに腕を掴まれその足が止まった

「ちょっと待ちなさい。」

振り返ると、私の腕を掴んだ主はジョディだった

「あなた、分かっているわよね？」

『…何が』

「何がって、今日はちゃんとあの家に帰ってシュウと話しなさいよ！
私達は残ってる用事があるからまだ帰らないけど、あなたはこのまますぐに帰ること！シュウの帰りを待っていて！いいわね？」

私にそう伝え、足早に立ち去ったジョディ

『ちょっ、待って、、！』

秀一の帰りを待ってろ、話せって言われても…

私はまだ心の準備が出来ていないのに…

「Aさん、帰りますよ。」

『あ、えぇ。』

キャメルの声にハッとして車に乗り込んだ

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