探偵社の自称最強異能力者さん【文豪ストレイドッグス】

人を殺して死ねよとて＿＿参 ページ4

与謝野「チェッ」


チ…チェッ……？


与謝野「……誰かに買い物付き合ってもらおうと思ったけど……あんた達しかいないようだね」


中島「え？」


周りを見渡すと、先程まで確かにそこに居たはずの国木田さん、乱歩さん、賢治さん、谷崎さんが居なくなっている。


「危機察知能力……」


与謝野「まあいいか。敦、A、ちょっと付き合いな」


そんな会話を交わし、僕とAくんは与謝野先生の買い物に付き合うことになったのだった。




…………＿＿＿＿




「与謝野さ〜ん、まだ買うんですかぁ……？」


与謝野「落とすんじゃないよ？」


Aくんが音を上げるのも分かる。


既にバランスが崩れそうなほどの大荷物を僕と2人で抱えていた。



与謝野先生はというと、とても上機嫌で買い物を楽しんでいるようだ。


＿＿＿＿その時、異様な冷たさ、儚さ、寂しさ………そのようなものが僕の中を駆け巡るような感覚に陥った。


後方を振り返ると、着物を着た幼い少女と目が合う。


「……あ、敦くん！危ない！」


Aくんの声で我に返る……頃には遅かった。


中島「えっ……？ うわぁっ！……いたた……」


見るからに高そうな衣服を身にまとった男性にぶつかり、転倒。


持っていた荷物は勿論、全て床へと崩れ落ちた。


中島「あ、あの！大丈夫ですか？」


ぶつかった男性に声をかけると、怖い顔で睨まれてしまった。


男性「どういうつもりだ小僧！ 欧州デザインの特別なものだぞ！」


中島「す、すみません……」


焦ってどうしようもできない僕の前に誰かが立ちはだかった＿＿与謝野先生だ。

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