【歌い手】お嬢様はお飾りで

女の子と妖怪 ページ29

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「あれ、Aちゃんや。久しぶりやな〜」


空き教室こと溜まり場こと空き教室の扉を開けるとルスが1番に反応してきた

私のこと大好きかよ！なんつって


「リスくん久しぶりぶり」


「うん。女の子とは思えんな」


ルスはいつも通りふわふわだ


ふわふわなルスに打って変わって、もふもふ以外の方々は信じられないモノをみるかのような目線を私に浴びせてきていた


全く、女の子に向ける視線とは思えんな
けしからん！


「な、なんで居るんや……！！」


「ちょっと！効果音が付きそうなくらいに驚かないでくれる？！さっきからアンタ達！私は幽霊か何かかよ！」


「いや、妖怪や」


くおら坂田貴様軽く潰してしまうぞ！！


「女の子を妖怪って言うとか有り得ないんだけど？」


「ふふ、Aちゃんは女の子って柄じゃないよね」


「天国の月にしてさしあげましょう」


なんてデリカシーの欠片も無い集団なんだ
私ビックリよ


「俺等以外の前だとちゃんと女の子なのにな」


あ、何だっけ……
茶髪さん…………


あ、えっと、んー、浦田さんだ


「失礼な。私はいつでも女の子ですよ」


ウィンクをカマしてあげた


こら、その視線はなんだ


「Aちゃんはいつでも可愛いよ〜？」


「えへへ、まふまふも可愛いよ〜？」


「きっしょ」


坂田は結局敵らしいよ


味方だと信じたのに！！！！

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