【HQ】お……女じゃねえからな！_2

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懐かしい声


大好きな声


ずっとずっと聞きたかった声


私の名前を呼んでほしかったその声


でもね、だとしてもね


「私、鉄朗のこと許すことは出来ない。恨んでないのは本当なんだけど、私は2人に最後まで信じてほしかったし、味方で居てほしかった」


研磨はきっと、私がやってないって最後まで信じてくれていた

けれど、あの時の研磨にはみんなの前に出て発言をするという事が出来なかっただけ


影ではちゃんと、大丈夫？って聞いてくれてたし


でもね、行動をするっていうのは難しいけどとても大切なことなんだよ


信じるってとてもとても難しいことだけど大切なことなんだよ


「私たちは子供過ぎただけ」


そうでしょう？


お互いがもう少し大人であれば

みんながもう少し大人であれば

きっと、あんなことにはならなかった


「こんなとこで言うのは間違ってると思うんだけどよ」


鉄朗は目に涙を溜めながら喋る



「俺、Aのこと好きだ」



え

まさかのここで告白？


鉄朗らしくない
みんなの前で涙を流してる


戸惑っちゃう


みんな、私が返答するのを待っている


「……私、鉄朗のこと、好き……だったよ」


好きだった


もう過去の話


「……っ、そっかあ、そうだよなあ」


笑いながら泣く鉄朗


胸がきゅっと鳴った


「……A、守りきれなくてごめん」


研磨が鉄朗の横に並んでそう言った

研磨がそんなこと言うとは思わなくてびっくり


「ありがとう、研磨」

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