【HQ】お……女じゃねえからな！_2

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「Aちゃん」


横から聞こえた私の名前を呼ぶ声


「なんですか、及川さん」



「俺もねAちゃんのこと好きだよ」



真っ直ぐな瞳でこちらを見つめる及川さん


？


え？
このタイミングで告白？



「ちょっと待ってください！Aちゃんは私のです！」



「え、マリちゃん？」


私より身長の低いマリちゃん
背伸びして首に腕を巻き付けてくる

ちょっと苦しいかもだけど、可愛い


女の子って基本可愛いよね


「Aちゃん。ごめんね？私、Aちゃんが私も同じ女の子だと知ってもまだ好きなの。おかしいでしょ？」


ふふっと、自傷じみて笑ったマリちゃん


「そんなこと無いよ。マリちゃんの気持ちに応えることは出来ないけど、私はそう言って貰えて凄く嬉しい」


マリちゃんの目を見て真っ直ぐ見て応えた


「及川さん。及川さんって出会った時から薄々気がついてましたよね？及川さんのようなイケメンに好きと言っていただけてとても嬉しいです。でも、ごめんなさい」


及川さんってめちゃめちゃイケメンじゃん？

女の子たちにめちゃめちゃモテるじゃん？


ハッキリ言って、みんなに恋愛感情なんて抱いていない
そもそも私は男として来た訳で、恋愛をしに来た訳ではない


だからこそ、みんな事は恋愛対象として見て来なかった
それはこれからも同じこと


「全く、Aちゃんは〜。及川さんのこと振るのAちゃんくらいだよ？」


いや、そんなこと言われても


「Aを困らせんな」


おっと、容赦なく岩ちゃん先輩の蹴りが及川さんのお穴に……


とりあえず、これからの事を話しておこうかな

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