目が覚めたら小さなやつがれ君に抱きつかれていて、炬燵を捲ったら真っ白な毛のとらくんに出会いました

やつがれ君はしょたなのにめちゃくちゃ真面目でした ページ7

「何故なら、
其の孤独と数名だたる消失の数々は、全てAが貴様への慈悲深き偽りの愛情樽、仮初めの好意に寄って行われる善意樽正義のお陰で、貴様に必要不可欠である筈だった憐れみや同情が齎す憎しみが不必要になるからだ。」

下へ顔を下げて無言になるとら君に対して、
やつがれ君は其の返答を待ち望んでいる。

........、。
痺れを切らしたのか、

徐に口を開くやつがれ君


「貴様....、
ここまでやつがれに話させて置きながらも、
何も喋らぬとはどう云う了見だ....？」


するととら君は顔を上に向かせ、

「ちがっ.....？！違うんです？！
唯僕は、僕と云う存在自体が、
今迄、誰にも認めて貰えなかったからっ、」

透明な涙を目尻に貯め、

涙で濡れて居る顔を
皺くちゃに歪めて笑顔を作り、

「君とおねぇさんに、
今居る僕と云う存在の事を認めて貰えて、
今僕......、すっっっっっごく嬉しいんです！」


「.........そうか、」

口元を押さえ、
目を細めながら微笑するやつがれ君

其の姿がッッッ、、。

何とも愛らしくて堪らないのでしたっ、！
ねぇっ！？わかる？！此の可愛さ.......、。

『ん“ん”ん“ッッ』

「おねぇさん？/ A？」

二人で微笑み合っていたのか、

泣き笑いしていたとら君は
もふもふなケモ耳をピクんっ、と反応させ、

とら君の頭を撫で、あやす様にしている
やつがれ君は此方へと振り向き、

不思議そうに首を傾げてくる。

だぁぁあああああああから！！！！

其の顔と仕草が可愛いんだって！

終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)

←やつがれ君ととら君の和睦です

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す