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過去の淡い想い.10 ページ32

その選択は銀時にとって残酷な者だった。


朧「お前らの恩師吉田松陽の首を取るか
お前の仲間の首を取るかどっちかだ」
「「!!?」」


朧を銀時は紅い瞳の瞳孔をかっ開きで睨む。


銀時「何馬鹿抜かしやがる
俺の取る首はテメェだ!!」


銀時は腰の鞘から刀を取り出し朧を斬ろうとしたが


____ガシッ
『んッ…テメェ』
桂「貴様らAに手を出すな!!」


天導衆の一人がAの腹を杖で一発叩く。


朧「逆らえばお前の大切な恩師共に仲間も殺す」
銀時「…A」


選択に絶望感が漂う。
しかし朧は銀時に追い討ちを掛ける。


朧「あの女は売ってもいいんだぞ
高く売れるだろうな」
銀時「テメェ…」


朧の言葉に銀時だけではなく高杉も反応する。


高杉「Aには手出しさせねぇーよ」


銀時が選択出来ないでいると先生が口を開く。


松陽「銀時悩む事はありません、残りの人生仲間と過ごしてください。それが先生の最期の願い事です」

と先生は微笑む。

「「先生…………」」
松陽「さぁ、私を斬りなさい」


先生の言葉で銀時は震えた手で刀を掴む。
するとAは涙を出しながら叫ぶ。


『朧!!!私を殺せッ先生や銀時、晋助、小太郎、辰馬を見逃して……御願い!!!!』


今まで流したことのない涙の量。
Aはもう末期の様に叫ぶ。


桂「いや、Aだけじゃない!俺達も覚悟は決めている!!!」
高杉「俺達を殺せ…………」
辰馬「金時、おんしに殺されるなら別にいいぜよ」


皆銀時に笑顔で言う。


『銀……私を殺して。そして先生を助けて』


Aも涙を流しているが微笑む。
しかし銀時はもうどうして良いのか分からない。



朧「白夜叉、早くしろ」
松陽「_________…………。」
銀時「俺は…………」




__________________ブシャッ
____________カラン
血に染まる地が広がった。

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作者名:たらんちゅらん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=f429723d20d469671ae73cdd3305960c...  
作成日時:2020年8月2日 21時

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