紅き狼虎 (ページ31)

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過去の淡い想い.9 ページ31

桂と辰馬が居るであろう場所に急いでいると見えて来たのは、縄で絞められ身動きが出来ず伏せ状態の桂と辰馬だった。
その2人に気づいたAは駆け出した。

『小太!!辰!!」
桂「A！！来るな!!」

前へと出たAを何者かが抑える。
______ｶﾞｼｯ

『んなっ…貴様等!!!!!』

Aの腕を掴んだのは
“天導衆”
Aの腕を掴む天導衆以外にもA達を囲む用に集まる。
そして後ろから銀時、高杉も天導衆に捕まった。
そして皆の目の先には

銀時「………先生」

A達の嘗ての恩師。
“吉田松陽”
が、手を縛られ座らせられて居た。
今まで会いたかった人を目の前に触れられない屈辱をA達は感じていた。

天導衆共に手などを縛られ身動きが出来ないでいると、歩き近づいて来る影が一つ。
銀時「お前は…」
先生の近くで止まった人物は

＿＿朧。
朧は立ち止まると天導衆の一人に指示を出す。

朧「白夜叉を此方へ解放しろ」
銀時「!!?」

朧がそう言うと天導衆は銀時の縄を解き、朧の前へ突き出す。

『銀時に何かしたら許さない…私の仲間に手を出してみろ…
殺す』
松陽「A……｣

Aの言葉に朧は薄く笑みを零す。

朧「何を言う。今から白夜叉にはある選択をしてもらう」
銀時「選択…？」