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昨日の夜、洗い物を終わらせたあとリビングを覗くとテヒョンイヒョンとAがなにやら服の話で盛り上がっていた。



Aにはやっぱり緑がいいと思うなぁ。でもなんでも似合うから選ぶの大変かもね。と楽しそうに話すテヒョンイヒョン。

AはAで テヒョンも何でも似合うわよ。と笑っていた。あれ?俺はカップルの会話でも聞いてるのかな?



そして耳を疑う発言を聞いた。




「明日楽しみだねぇA。可愛いのいっぱい買ってあげるね!」

「嬉しい!全部テヒョンが選んでちょうだいね?」

「もちろんだよ〜!いろんなドレス持ってきてって頼んであるから似合うの選ぶの楽しみ!」





ん?明日って昼から撮影じゃ…?しかも夜までかかる予定。朝にテヒョンイヒョンが出かけるわけないし、そもそも「持ってきて」って言ったし。

もしかして現場に連れてくるの?




その考えに行き着いた俺はジミニヒョンの部屋に行き、ノックもせずに入った。ノックしろって軽く怒られた。





「ジミニヒョン、Aって明日現場に来るの?
 テヒョンイヒョンから何か聞いてない?」


「あー、明日撮影の合間に服屋呼ぶしいよ。休憩中に買うって言ってた。」




え、何それ。俺も一緒に服見たい。



彫刻のようなテヒョンイヒョンと人形のAは並んでいるだけでまるで芸術品。俺は綺麗なものを見るのが好きだからあの2人を眺めるのが楽しい。


Aはちょっと生意気だけど、顔は綺麗だし、多少は可愛げがあることも分かった。テヒョンイヒョンはAといると大体笑顔だから見てて微笑ましい気持ちになる。


個人的に応援したい、というか推したいカップリングである。





でも絶対ナムジュニヒョン止めるよなぁ。それが普通だけど。

ジミニヒョンは「あいつ止めても聞かないじゃん。」と止める気皆無だったけど。









そして今日、出発前にAの同伴許可がおりた。「迷惑をかけない」という条件付きで。Aのことだから絶対テヒョンイヒョンの撮影見学すると思う。


そもそもトランクがそこそこデカいから場所とるし。


条件は守れないだろうな、とは思うけど推しカプが見られるからオールオッケー。



なんだかんだで俺たちはテヒョンイヒョンに甘い。テヒョンイヒョンが幸せそうだからAも受け入れたんだ。

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作者名:間宮るぎ | 作成日時:2021年7月25日 16時

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