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｢本日の訓練は立体機動からだ！！｣
全員に聞こえるくらい大きな声。
今日は立体機動からか…。
とすると、座学は午後から。
寝ること間違いなしだな。
｢今回の班員は好きに決めていい。だが、班長となった者は必ず報告に来るように！｣
メンバーは自由ってことか？
ならば、と目を向ける。
目線の先はもちろんA。
一緒になれねーかな…。
｢ね！一緒の班ならない？｣
目が合ってすぐ、駆け寄ってきた。
班員の数も足りていないらしい。
班を作る際は6〜7人程度は必要だったはず。
｢ああ、いいぜ。｣
｢っ！ありがとう〜！｣
｢……ん。｣
瞬間、口角が上がる。
その後は満面の笑み。
こっちとしてはたまったもんじゃない。
｢………班員、あと何人なんだ？｣
｢えっとねー……今わたしとエレン、ミーナとアニがいるから4人だよ！｣
思っていたよりも人は集まっていなかった。
仲が良い奴が多い方だと思っていたからだ。
実際多いしな…。
｢あー、あと最低2人は欲しいな。てか女しかいねーし…。｣
男1人っていうのは流石に嫌だ。
いくらAがいても不安が勝つ。
｢それはたまたま。でも…んー……あ！エレンって仲良い人2人いたよね？｣
ほら、いつも一緒にいる人達。
いつも？
それなら…。
｢ミカサとアルミンか？｣
｢そうそう！……えっと…2人が大丈夫なら入ってくれたりしないかな…？｣
不安そうに上目で見てくる。
今は訓練の時間なのに……っ可愛いとか…。
｢っ！…っちょっと待ってろ！まだ入ってなかったら連れて来るから！｣
｢！うん。お願いしますっ。｣
あ、あの笑顔だ。
触れたくなるのを必死に抑えて、2人を探しに向かった。
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作者名：紅藍泉(狩羅世) | 作成日時：2023年10月6日 0時
