貴方の幸せは私が葬る

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ジャック side

飛んだ先は街の外れのような所だった。
今回の性別は、モナ・リザの様なものか。
とりあえず転がっているミクとグミを起こす。

ガバッと最初に起きたのはミクだった。
機械人形みたいな動きだな。

ミク｢ジャック！ ここ、どこ？ ｣
ジャック『わからん』

おいミク。使えねぇなって聞こえてるぞ。

グミ｢こら、ミク！ ……ところで、ターゲットは何処にいるのでしょうか｣



ジャック『それも、確かではないんだ』

ミク＆グミ｢｢は｣｣

ミクとグミが呆れた顔で私を見る。
そんなに見詰めてくれるな。

ジャック『今私はオロバスに頼んで、ターゲットが母親の胎内から出生する前にワープさせてもらった。ただ、それが原作なのか、改編されたものなのかはわからないんだ』

今回のターゲットことラプンツェルは、協会が調べた資料の中で少し風変わりな扱いになっていた。


それは、
パターンが2通りあること。
一つは原作、もう一つは改ざんされたものだ。

世の中には多くの改ざん、言わば再編された物語が溢れている。
それは人が生きていく営みの中で起こる仕方のない事だと、協会も大目に見ていた。

しかし今回は見過ごす訳にはいかない。
とにかく、わかりきっていることでも証拠を探さないと。


ミク｢ジャック！ どういうこと？ ｣

オロバス｢目の前のことから考えると、まずは城から民家かのどちらかに行くんだよ｣

ジャック『嗚呼、どっちに居たかによって今回の罪の重さの殆どが決まると言ってもいい』


グミ｢では、どちらに行けば……？ あぁ、私達が獣化して手分けして探しに行きましょうか｣

ジャック『そうだな。ではそ』
オロバス｢その必要は、無いと思うよ｣

そう言って、オロバスは私を見据えた。
こうすれば、無駄な時間や労力を使わなくて済むだろうと。

オロバス｢ちゃんと調べられたのかい？ ｣

何故だ。何故そうなる。
グルグルとアルファベットが海馬を駆け巡る。
嗚呼、そういえばここに来る前にとりあえず『ラプンツェル』とだけ検索したが……。

あ、

ジャック『あ』
ミク＆グミ｢｢あ？｣｣

オロバス、流石だな。
目で合図して、全員に指示を出す。


ジャック『よし、では─────────』

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ラッキーカラー

あずきいろ

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