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No side


王子「……っ! シンデレラ! 何故行く! 危険だ!」

シンデレラ「何故……? ……わからないです。でも、何となく、行かなくてはならないような気がして……?」


そう答えたシンデレラの瞳は、ジャックの瞳の色に酷似していた。


『では、オロバス。準備を……』

オロバス「ああ」


ジャックは王子の方へくるりと顔を向けた。

『いつまでメソメソしてるんです? 男が情けない……』

王子「くそっ! 誰のせいだと思っている!? お前の……っ! お前のせいで!」


王子も、この国の王子としての品格を完全に忘れている。


『じゃあ貴方も来たらどうですか』

王子「っは?」

『そんなにシンデレラと離れたくないならば、こっちに来たら良いではありませんか』



シンデレラは相変わらず虚ろな目でジャックを見詰めている。


王子「………」

『どうするのですか?早く決めてください』


半ば呆れた声でジャックが王子を急かす。
ジャックとしては、できればシンデレラにかけた術が解けないうちに連れて行きたいらしい。


王子「……なら、僕も行こう」


『……いいでしょう。貴方が決めたことならば』

精々黙って見ていろ。
そんな様な雰囲気で王子を見るジャック。

王子が任務を邪魔するならば、直ちに消してしまうつもりでいる。

勿論、身の危険は全て自分で防げという上での「来い」である。


王子「ところで君……」

オロバス「ジャックは忙しいんだ。簡潔に話せ」


王子がこくりと頷き、話を続ける。

王子「ああ……。君と僕は、どこかで会った事があるのかな?」


少しの沈黙。


オロバスはイライラしているように言った。

オロバス「貴様は惚れた相手の顔をも覚えていないのか…」

ジャックは独り言の様に呟いた。



『私ですか?……ただの町娘ですよ』

ジャックは何処か冷めた表情で王子を見た。







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更新遅くなってすみませんでした…。
土日頑張ります(ง ˙-˙ )ง
あと、イメ画を描いたのでいつか……(上手いとは言っていない)。
あ、でも、容姿は自分で想像したい方はとばして頂いて結構です( ・`ω・´)デス。


1/11 夜干

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ラッキーカラー

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設定タグ:ハッピーヒロインスナイパー , ボカロ   
作品ジャンル:ファンタジー
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シグレ(プロフ) - すごい面白いと思います!文章力とゆうか語彙力がすごいです!違和感なく読めました (2022年8月22日 21時) (レス) id: 860ccc7a5a (このIDを非表示/違反報告)
箱白(プロフ) - かわよ...大好き......... (2022年4月23日 19時) (レス) @page41 id: 812304a9b7 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの乳酸菌飲料 - 本日初めて読ませていただきました!物語の構成がとても綺麗で面白かったです……! (2020年11月8日 22時) (レス) id: 3c06ff6ad4 (このIDを非表示/違反報告)
夜干(プロフ) - Jackさん» ありがとうございます(*´ω`)頑張ります! (2020年11月5日 19時) (レス) id: 68f9ca822b (このIDを非表示/違反報告)
Jack - 面白いですね…自分は好きです。 頑張ってくださいね,更新を期待してますので(ニコ) (2020年1月28日 20時) (レス) id: ce46b76302 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜干 | 作成日時:2018年12月24日 23時

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