貴方の幸せは私が葬る

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｢時刻は午後23時
場所はシンデレラ姫の寝室にて
今夜貴女をお迎えに上がります
幸せの調停者｣




今、城では姫の警備を固めている。
皆慌ただしそうだ。私が原因なのだが。

宿でケンタッキーの手入れをして、今日の処刑の準備をする。

ミクとグミは処刑のセッティングの為出ていった。
荷物は全部ひと足早く家に着くように手配した。
折角の舞台なのだ。セットは大事だろう？


処刑する場所の目星はついている。
城の近くの森の奥に、少し開けた場所があった。

私やミクやグミ、オロバスが揃って居れば、基本何処でも準備などは出来る。

死神パワーみたいなものだろう。多分。
詳細は未だに告げられていないのだ。



現在時刻は午後22時47分。
そろそろ向かった方がいいだろう。

私は手早く仕事着を着て、
オロバスを頭の上に乗せ、
ケンタッキーと弾1発、やや小振りのナイフを持って城へ向かった。


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民兵１｢そっちに異常はないか？｣
民兵２｢大丈夫だ。しっかし、本当に迷惑だよな…何で俺らが…折角の非番の日なのに｣
民兵１｢ああ、全くだ。何故人殺しの為ここまで…｣
民兵２｢…あの噂か。まぁ、事実だが、タブーだぞ｣

門の前で民兵士達が話している。
どうやら継母殺しは国民にも知れ渡っているようだ。
となると、ここの政権は相当信頼がないだろうな。


まずはここを突破しなければ。
私は裏口から回るようなことはしない。

敵が目の前に見えているのだ。
それなら、正々堂々真正面から行く。

『そこのお兄さん方。今日は何かあったのでしょうか？』


恨みは無いが、君達の幸せの為だ。
私はその為に、今日も自らの手を汚そう。

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ラッキーカラー

あずきいろ

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