【東京喰種】レンズ越しから見る世界【霧島絢都】 (ページ45)

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貴「今なんて？」
ア「俺は、何があっても自分を犠牲にするお人好しなお前が好きなんだよ。」
貴「私もアヤトくんが好きです。喰種だからって諦めてたけど、お互い同じ気持ちだったんだね…」

アヤトくんは私の事を優しく抱きしめた。
温かくて、いい匂いで…
幸せいっぱいな気持ちになった。

でも今日の夢の内容が頭の中をフラッシュバックする。幸せに終わるはずが無い…

里「Aちゃん！」
貴「里奈!!かえれなかったの？」
ア「Aｯ!!そいつから離れろ！」

里「Aちゃぁん…私の為に死ねぇぇ」
里奈は泣きながら私に向かって赫子を振りかざした。
避けられる訳無いじゃん…

ア「―――ｽﾞｼｬｧｧｯ―――」
里「ｷﾞｬｧｧｧｧｯ!!」

里奈の腕が2本とも切り落とされ、床に落ちる。それと同時に里奈も倒れた。
アヤトくんは里奈めがけて、羽みたいなやつを飛ばした。(羽赫の攻撃)

貴「里奈、喰種だったの？」
里「お前なんか…お前なんがぁ゛」
ア「早く帰れ…もう一生くるな」

里奈は「次は無いから」と言って帰ってしまった。唯一私と仲良くしてくれた女の子だったのに…

ア「A、怪我はないか？」
貴「アヤトくんこそ大丈夫？本当にありがとう。」
ア「そう言えば…」

アヤトくんは自分の夢に未来の私がやって来て、色々警告されたと言っていた。
まさか、お互いに同じ夢を見てるとは…

貴「私も同じような夢をみた。アヤトくん!!絶対に2人で生きようね…」
ア「当たり前だろ？絶対に死なせない」

この時私は…
本気で生きていたいと
はじめて思えたのだ。