15話 ページ18
防衛任務を終えて、私は家に戻った。
それから、晩ご飯や、風呂などを済ませて自室に戻り、ベットの上に転び、物思いにふける。
物思いにふけていると、いつの間にか寝てしまうこともあるので、そんな時、私は決まってベッドの上にいる。
「学校・・・か」
忍田さんの言葉から出てきた、学校への登校の話。
私は、小中の義務教育9年を終えると、高校に行く気になれずに、最終学歴が中学で終わっている。
確かに、学校、特に高校には行っておかなければ、今の時代生きていくにも一苦労、むしろ大学にでも行っておかないと安定しないとまで言われているこの時代。
中卒では、あまり良い就職先など見つかるはずが無い。
しかしながら、私はボーダーが有るのでその分に関しては問題無いと感じていた。
それに、青年期は親の遺産を切り崩しての生活だが、ボーダーからの給料で、B級でもそれなりに貰えるので、不自由を感じたことも無かった。
だとしても、学校に行くことには沢山の意味が有ることは私も十分承知している。
皆と触れ合うことによって得られる信頼関係や、これからの社会に順応していくための練習等、青年期にこんなことを学べるのは学校の他あまり無いだろう。
サイドエフェクトについては、少し我慢するしかないといけないことは分かっている。
けど、私は怖かった。
心を読むというサイドエフェクトが・・・
「はあ、また震えている」
いつの間にか私の身体はまたしても小刻みに震えていた。
当然寒さでは無く、恐怖に。
普通の人が耐えられるはずがない・・・
トラウマになっても仕方が無い。
心を読むサイドエフェクトで、私は以前_____
人を殺めてしまっているのだから。
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作者名:panrou x他1人 | 作成日時:2018年10月24日 1時