13話 ページ16
私は戦闘が開始した直後に、すぐバイパーを忍田さんに撃ち込む。
そのまま、グラスホッパーで距離を詰めて、ガードしている所を、弧月で真っ二つに・・・
ガキンッ
弧月同士がぶつかり合う音が響いた。
やっぱ、防がれたか。
すぐ様、私は忍田さんから距離を取る。
弧月は勿論、バイパーによるダメージも無かった。
「はあ、やっぱり無理かー」
「まあな。真衣は心が読めるならば、私はそれを超える反射速度で攻撃を防げば問題ないからな」
そう言って、再び弧月を構える忍田さん。
やはり、強い。
忍田さんに勝てない理由、心も読めるし、隙を狙うことも出来るチャンスも幾らでも有る。
ただ、心を読めても、それを超える反射神経と、ボーダー最強の剣術を忍田さんは持っている。
だから、私は忍田さんに勝ち越すことなんて出来ないのだ。
すると、忍田さんも私に一気に距離を詰めてくる。
心を読むと旋空弧月を撃つ気だった。
急いで、私も忍田さんに近づき撃たせない。
またしても、弧月のぶつかり合う音が響く。
この状態で私は拳銃からバイパーをゼロ距離射撃する。
しかしこれも、私から距離をすぐ取って、全シールドで防がれた。
今だ、と私は忍田さんの一瞬の隙を狙いに行った。
グラスホッパーで一気に距離を詰めて、旋空の構えを取る。
「しまった!」
「旋空弧月!」
撃った旋空弧月が忍田さんに入ったように見える。
決まった、そう思ったが、ダメージを受けているものの、完全に殺し切れなかった。
忍田さんはすぐ様、私の背後に回り弧月を振るった。
【伝達系切断 早川ダウン】
「くそー、行けたと思ったのにー」
私は少し苦笑いしながら言った。
「まあ、お前の攻撃も的確だから、流石の私も危なかったがな。やはり成長してるな。真衣」
忍田さんの、心を読むとその言葉に嘘偽りは無かった。
「ありがとうございます。せめて、1本は取らせて貰いますよ」
「それは無理だな。私は全力でそれを阻止させてもらう」
私達は互いに笑いながら2本目の戦いに入った。
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作者名:panrou x他1人 | 作成日時:2018年10月24日 1時