8話 ページ11
さて、ここで問題。
私は、今ベッドの上だ。しかも、動くことがかなり辛い。
そして、今は昼、お昼時だな。しかし、しんどすぎて何もしたくない気持ちが私の身体を束縛する。
今、私はどんな状態でしょう?
答えは...
「はぁー、39度か...最近無理しすぎたのかな」
そう1人つぶやく私。
本当にしんどくて、ベッドの上から動けない。
服装も、昨日のハロウィンパーティの時と同じで、恐らくそのまま寝てしまっていたらしい。
しかし、それがこの病気(熱)の引き金となった。
日々のランク戦の疲労が私の免疫を下げ、この時期に布団も被らず眠りに陥った私の愚かさが、この病気(熱)に繋がったのだ。
今は布団を被っているものの、服装は変わらず、変わっているところといえば、布団を被っているって所だけだ。
そして、静かな部屋に私の腹の虫が鳴った。
「はぁー、そう言えば昨日から何も食べていないな」
今は昼時。
普通にお腹が空く時間だ。
私は朝飯も食べていないから、余計にそう感じる。
だが、生憎この家には私しかいない。
つまり、この身体で自分で作れという訳だ。
携帯でヘルプするという方法もあるが、それは勘弁して欲しい。
1度、これより酷い状態になった時、私は何も出来ずに、ただ餓死を待つだけの状態になり、連絡が無く心配してくれた玉狛の人達が駆けつけてくれて、事なきことを得たという事があった。
これ以上迷惑を掛けてはならないと言う気持ちが大きくて、自分で何とかしないとと思い、私はゆっくりと身体を起こす。
立ち上がった途端、頭がグルングルン回る感覚に陥るが、なんとか耐えて、ゆっくりとキッチンへと向かう。
ヤバい、これむっちゃ疲れるんだけど...
ゆっくりと歩んでゆくも、頭がもう酸欠に近い状態になり、正常な思考回路が働いていない。
やがて脳が溺れ、その反動で私の身体も限界を迎える。
あー、これ倒れたな、私。
そう思いながら、私は全身の力が抜けるのを感じた。
そして、キッチンを目前に、私は意識を手放した。
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作者名:panrou x他1人 | 作成日時:2018年10月24日 1時