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早く食事を平らげた四十八願さんは書斎部屋に戻ると言って居間から去った
気まずい…
さっきまでの賑やかさが一気に無くなった
耐えられなくなった僕は東鬼さんに話しかけた
伊「あ、あの!料理、とても美味しいです…!東鬼さんが作ったんですか?」
東「……」
東鬼さんは目を細めて僕を見るが、返してくれなかった
伊「あ、あの……」
東「何故ですか」
伊「ぇ」
東「主人は貴方を鬼にすると言っておりましたが、貴方はなりたくないのでしょう」
睨むように言ってきた東鬼さんの目は疑いの目そのもの
僕は本心を言った
伊「…その通りです、僕は、本当は鬼になんてなりたくありません」
東「なら何故ここに大人しく連れてこられたんですか」
伊「…仲間を助ける為です」
東「…?なぜ仲間を助ける為に来たんですか、人間は自分を守れればそれでいいでしょう」
伊「ッ、そんな事ありません!!」
東「……」
伊「貴女方鬼が、人間を良く思ってない事はわかりました……でも良くない人間だけがいる訳じゃないんです。良い人間だっているんです。仲間の為なら、命を掛けれるくらい、仲間が大切なんです…!!!」
僕はちゃんと東鬼さんと目を合わせて言い放った
東鬼さんはくだらないものを見るかのような目で僕を見た
東「人間が仲間を大切にする…?…同じ人間を殺.してるくせに、どこが仲間を守るですか、仲間を殺.すの間違いでしょうwww」
伊「ッ、僕が言っているのは、集団の仲間であって、人間全体では…!」
東「私達鬼は、よそ者であろうと鬼全て仲間と言います。鬼同士で戦いはしません、殺.しません。むしろ協力し合います。私達は協調性の強い生き物です………ですが人間は同じ仲間である人間を、人間と思ってないのですか?だから殺.し合うんですよね?……それは随分酷い事ですね、笑えてきます、滑稽ですw」
伊「ッ…」
僕は言い返せなかった
殺.しあっている事は事実だから
東「…早く食べ終わってください、片付けたいので」
東鬼さんは奥の方へ消えていった
急いでご飯を食べ終えて、東鬼さんに渡した
居間を出て、僕が居た部屋に戻ろうとしていたけど
道に迷ってしまった
この家は広すぎる、絶対屋敷だ
廊下を進むと、明かりが漏れている部屋があった
隙間から除くと、四十八願さんが筆をとって何かを書いていた
よかった…四十八願さんだ、部屋を聞こう
……あれ、なんで僕、四十八願さんに安心感を抱いてるんだろう
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ねこさん - おお!過去編入るか?入らないか…?やっぱおもしれ―イ!! (2021年10月18日 16時) (レス) @page42 id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん - Oh... でも「まだ」ってことは、いつかは…!あ〜僕も作り笑い下手ですねwww嘘もつきますねwww人間ですねwww は〜…。てか忍たまのいさっくん以外の6年たち、なんか勘違いしてそう。続きが読みたい!! (2021年10月15日 10時) (レス) @page39 id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
リング(プロフ) - ねこさんさん» コメントありがとうございます!過去編はまだです( ^∀^)ヌフフ (2021年10月14日 12時) (レス) id: 4477b9e623 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん - 違った。過去編始動しなかった…。いさっくん、鬼になって…。ところで鬼になった元人間って人間に戻すことできるんですかね?ちょっと気になる。続き気になる!!! (2021年10月14日 10時) (レス) @page37 id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん - 過去編始動か??!数百年前の真実が知りたいです!!!続きが見たいなー (2021年10月12日 13時) (レス) @page36 id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リング | 作成日時:2021年9月26日 18時