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『人間はすぐ風邪をひくので、お風呂に入ってきては?』

と促され、僕はそうしますと返事をした

体が冷えていたし、昨日はお風呂に入れてなかったから、体が少しベタついてる

お風呂場に案内されて、新しい寝巻きを用意してくれた


伊「あの、僕の服は…」

『召使が(凄い顔しながら)洗ってますよ♪』

伊「そうですか…ありがとうございます」

『召使に伝えておきますよ、ごゆっくり♪』


と言って、脱衣所から去っていった

「ッ、わぁぁ…!!」


服を脱いで戸を開けると、大きい露天風呂が先に目に入った

木も生えていて、とても開放的なところだった

それにしても、この家は凄く大きい

庭だって大きいし、橋かかってるし、草の手入れも行き届いてるし、お風呂だってこんな凄くでかい露天風呂

もしかして屋敷なんじゃ?それとも城?

そうあれこれ考えてるうちに、体と髪を洗い終えた

露天風呂の湯船に浸かると、はァァァと無意識に声が出てしまう

目を閉じれば、聞こえるのは水の滴る音と鳥や木々の鳴き声

それ以外は何も聞こえない

こんなに静かな場所があるんだ……


「(…みんな、どうしてるかな)」


僕が勝手に着いていって、怒ってるだろうな…

乱太郎は無事に帰れたんだろうか

小平太は無事だろうか

文次郎も…留三郎も…

あの時留三郎は、ボロボロな体で何とか立っていられる状態だった

辛いはずなのに、行くなと僕に手を伸ばしてくれた


「……ッ…すまない…留三郎……」


ポチャンと涙が落ちる

涙がどんどんと溢れ出した

ポチャンポチャンと音を立てて、湯船に溶けていく


「すまない…みんなッ…許してくれ…ッ」


皆に会いたい


その呟きは…静かに鳥や木々の音達に紛れて消えた



















































『……………。』

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ねこさん - おお!過去編入るか?入らないか…?やっぱおもしれ―イ!! (2021年10月18日 16時) (レス) @page42 id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん - Oh... でも「まだ」ってことは、いつかは…!あ〜僕も作り笑い下手ですねwww嘘もつきますねwww人間ですねwww は〜…。てか忍たまのいさっくん以外の6年たち、なんか勘違いしてそう。続きが読みたい!! (2021年10月15日 10時) (レス) @page39 id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
リング(プロフ) - ねこさんさん» コメントありがとうございます!過去編はまだです( ^∀^)ヌフフ (2021年10月14日 12時) (レス) id: 4477b9e623 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん - 違った。過去編始動しなかった…。いさっくん、鬼になって…。ところで鬼になった元人間って人間に戻すことできるんですかね?ちょっと気になる。続き気になる!!! (2021年10月14日 10時) (レス) @page37 id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん - 過去編始動か??!数百年前の真実が知りたいです!!!続きが見たいなー (2021年10月12日 13時) (レス) @page36 id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リング | 作成日時:2021年9月26日 18時

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