美食家は食人鬼〔RKRN〕

鬼とは ページ21

食満留三郎side


俺視点は初めてだよな？
六年は組、食満留三郎だ

今俺が居るのは金楽寺だ
そして俺だけじゃなく、他の六年生と五年生も居る

山賊の事とか調べてるのは俺ら六年なんだし、五年生は要らないと思うんだけどなぁ

でも学園長命令だし、仕方ないよな

そして、なぜ金楽寺に居るか

それは、「金楽寺に””食人鬼””に纏わる資料があったはず、行ってみなさい」との事だ


和尚「待たせたのぉ」


和尚が奥から1つの大きな木箱を持ってきた


和尚「まさか食人鬼が出るとはのぉ、あんまり詳しい情報は無いと思うが、まぁ好きに見なさい」

全「ありがとうございます！」


中に入っていたのは、赤・青・黄・緑・黒の五つの巻物だった

何組かに別れて読む事にした

俺が手に取ったのは青の巻物

それを伊作と尾浜と読む事になった

巻物の表紙には「青き鬼神」と書かれていた

紐を外し巻物を広げる


勘「とても古いですね、所々見づらい字があります」

伊「一体何年前の巻物なんだろう」

「えーっと、なになに……


時は六百十年(飛鳥時代)…六百十年！？！？」

伊「え！？今は千五百年くらいだから……」

勘「約九百年前ですよ！？」

「人々は、山神、地霊、祖霊、死.霊を神として拝み、共存していた……」

伊「神様と共存してたって、じゃあ昔は神様は見えていたの？」

「時が経ち八百六十五年………人間と神との間に亀裂が走った。神は後に人間に危害を加え始めた……恐怖に脅えた人々は、神々を””鬼””と称し、恐怖の対象となった。」

勘「それが、今に伝えられている鬼なんですね！」

伊「鬼って、昔は神様だったんだ…」

「亀裂って、一体何なんだろうな……続き読むぞ。

人を襲うだけの鬼だけでなく、人を食べる鬼も出るようになった…食人鬼である。……大江山には酒呑童子と呼ばれる鬼の親分が本拠地を構え、茨木童子を始めとする多くの子分を統率した。時が流れるにつれ、鬼と食人鬼は姿を変えた。……赤毛で角があり、髭も髪も眉毛もつながっており、皮膚は硬く、手足は熊の手のように。……食人鬼は、町からさらってきた若い女性の肉を常食していたという。中には、女を一口で食べた所を見たという人もいる。」

勘「ひ、一口で!?」

「食人鬼は青の鬼が多い。私達は青鬼と称している。青鬼は「瞋恚(しんに)」の塊。瞋恚とは怒りや恨み、憎しみといった人間の憎悪の感情の事を指している。」

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