美食家は食人鬼〔RKRN〕

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あの血しぶきがあった地点から少し歩いた

他のみんなも着いてきていた

そして段々と異臭が漂ってきた

あまりの異臭に鼻を咄嗟に摘む

伊作は今にも吐きそうな顔をしてる


そして謎の塊の先に辿り着いた

そして見つけたのは









それは、原型を留めていない人であろう死.体だった









「ｯ!!!!!!!」

長「ｯ………」

留「これはｯ……!!!!!」

小「…………」

仙「なんだ…これはｯ…」

伊「ｯ!!!!…ｩ、 ｵｪｪｪｪｪ」

留「伊作！」


こんなにも原型を留めていない事はあるのか

幸い武器と服らしきものが紛れていたから、人だと分かったが

これが無ければ、ぐちゃぐちゃの何かの肉の塊にしか見えない



小「…なぁ、この服って」


小平太が服を見ろと言ってきたので、伊作以外はその服を見やる

その服はつい昨日見たものであった


「この服、まさかｯ…!!!!!!」

仙「間違いない、昨日の山賊の頭が着ていたものだ」


助からなかったのか…

そう悔やむが、それよりも俺達はある事が疑問だ


一体どうやったらこんなに原型を留めないほどになる？


ここの山の木はそんなに高くない

その高さの木から落ちた程度ではこんな風には絶対ならない

骨にヒビが入るか、軽い骨折で済む程度だろう

この辺りには崖も無ければ急斜面もない

だからこんな死.に方は絶対しない


「…気味が悪いな」

長「……留三郎、東側で見つけた血しぶきは、山賊を追い払ってからどの辺りの地点にあった」

留「んー……まぁ結構離れていたが、山1つ超える程じゃない、少なくとも山半分くらいの距離だ」

小「私達のところもそのくらいだったな！長次、どうしたんだ？」

長「…西側と東側は同じくらいの地点で、北側は山1つ越えた地点……昨日の時間帯から考えると、我々が北側に集まって、山賊の頭と話していた時点で、西側と東側の山賊は既に何者かに襲われていたと考えられる」

仙「なるほど、そして、我々が忍術学園に帰った後、北側の山賊が襲われた…と考えているのだな」

伊「…………の…ざ……」

留「伊作、復活したか」

伊「本当に、居るのかな……だとしたらこれって……””食人鬼””の仕業なんじゃ……」

「「「「「…………」」」」」

「もし本当に食人鬼が居ると仮定して思うが、昨日の山賊の頭の話を聞いた時は、””食人鬼””は夜が活動時間だと思っていたが」

小「あの時は夕暮れ前でまだ明るかったな！！」

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