寸延短刀。 ページ5
へし切長谷部side
あの後、短刀のレシピで鍛刀していった。
何度も何度も。
気付けば俺と主は一日中鍛刀部屋に篭っていたらしく、燭台切が心配して見に来た。
燭台切「2人とも、弟君が来て欲しいのは分かるけど無理し過ぎも良くないよ。今日はこれでお終い。また明日鍛刀しよう?」
「……あぁ、そうだな…」
そして、今日最後の鍛刀。
桜が舞い、現れたのは。
A「私は長谷部国重!Aって呼んでね!」
あの頃と何も変わらない、Aだった。
「っ!A!!」
A「お兄ちゃん?」
「やっと…やっと会えたな!」
A「っ…うんっ!」
主「えっと…初めまして。俺はここの審神者だ」
A「あなたが主さまだね!長谷部国重…Aって呼んで!」
主「なんでAなんだ?」
A「とと様とお兄ちゃんに付けてもらった名前だから…」
燭台切「へぇ〜長谷部君がねぇ」
燭台切は俺を見てニヤニヤと笑う。
主「それにしても、Aって刀身の割に小さいな?」
燭台切「確かに」
A「刀身が大きいのは私が寸延短刀だからだよ」
「身長が小さいのはAが女士だからです」
燭台切と主は、女士!?と叫んだ。
燭台切「え、あ、確かに一人称"私"だ…」
燭台切は、僕カッコ悪い…と意味不明な事を呟いて鍛刀部屋を出ていった。
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作者名:ココ | 作成日時:2023年6月9日 18時