突然死んだらあんスタ世界で赤ちゃんから人生やり直しらしい。

Halloween Night！！ ページ35

今日は待ちに待った中学校Halloween文化祭


校内はオレンジや紫のハロウィンカラーに彩られ、美しくも妖しくそして賑やかな雰囲気となっていた






『先生どうします…？』


先生「…衣装も朔間に似合うよう合わせてあるし……代役も見当たらない……って言うより台詞覚えてるやつが居ないから絶望的だな」


突如クラス全体に動揺がはしる


りっちゃんが高熱で学校を休んだのた
生憎、私が迎えに行ったときにはもう風邪で寝込んでいた





文化祭本番だというのになんたる偶然…


更に代役もおらずうちのクラスは大ピンチ




今から台本をかえる？
いや、今からだとクラス全体が覚えられるかわからない。


誰かに代理を頼む？いや、吸血鬼のような風貌の人は他に思いつかな……





あれ？


「それはこの朔間零ちゃんを忘れてるって事でいいか？」





ふと、教室の入口で声がしたかと思うと
そこには凛月と同じ妖艶な美しさを兼ね備えた彼……零先輩がいた


『零先輩！』



零「嬢ちゃんが徹夜で衣装制作やらなんやらしたの知ってちゃあ手助けしない手はないよな？」




『でも台本が……』


零「凛月から借りた。心配するなよ」



本当に、この魔物は救世主みたいな魔物だ



先生「朔間くぅん……先生もう感動っ！」

先生。雰囲気ぶち壊しです。








『ともあれ……先輩。私達の劇に出てください……助けてください！』



零「おう、俺様ちゃんに任せろ」


そう言って零先輩はにぃっと笑ったのだった…









英智「本当に感動したよ姉さん……」

真緒「Aのクラス完成度が中学校クオリティ越えてたぞ」



司「お姉様！Marvelousな劇でした！」


桃李「流石A様は完璧だよねっ！」

劇は零先輩のおかげで大盛況。私も飲み込まれそうな程であった





白雪姫役の私も彼のおかげで過大なる評価を頂いたようだけど


『零先輩。今日は本当にありがとうございました！』



零「まったく、これを期にしんどくなる前に頼ることを覚えろよ？」


彼はそう言って賑わう校内に消えていった





なんとなく、後にあの零先輩を慕う晃牙くんの気持ちがわかったかもしれない




何はともあれ劇は無事終了…









『あれ電話……』


凛月「お兄ちゃんが出たんだ？俺がAの血を吸う予定だったのにー……ずーるーいー…」

りっちゃんに散々ごねられて
後日沢山血を献上したのはまた別の話

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