5話 過去編8 ページ20
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留学中、レオはメールや電話の返信を一切寄越さなかった
見捨てられたのではないか不安になって家族や瀬名にレオの様子を伺ってみるが
皆、口を揃えて「心配しなくて大丈夫だからAは治療に専念しろ」と言う
何だか胸騒ぎがする
結局私はどんなに離れてもレオの事ばかり考えてしまう
すると
Prrrr
Prrrr....
国外からの着信音
もしかしてレオ!!
と開いた画面には会長という文字・・・・
なんだか申し訳ないと思いつつ...取り敢えず電話に出る
「久しぶりA」
『お久しぶりです会長....あの...レオはどうしてますか?』
この質問に
会長は言葉を少し詰まらせた様子だった
「さぁ僕の口からは何も言えないかな、それにしても開口一番に月永君の質問なんてよっぽど恋しくなったのかい?」
『?!なっ!何言ってるんですか!むしろ快適ですよ!!』
「フフ、本当かな?」
『....』
「君の本音はどうかな?この留学期間で考えた結論を聞かせて欲しいな」
....この人はどこまでお見通しなんだ
それとも私が分かりやすいのか?
『この留学で右手が完治して作曲家に復活しても、また自分を傷つけてレオも傷つけてしまう、そんな同じ事の繰り返しだと思うんです。』
「うん...そうだね」
『だから決めました、私!作曲家を諦めます』
「!!いいのかい?君の作曲才能は並大抵の努力で手に入れたものじゃないはず!」
『いいんです、私にとってレオのそばにいるより大切なことは無いんです。それ以外は何だって切り捨てます。これが私の結論です』
二人で曲を作っていたあの思い出には浸らない
許されるなら、これからレオを支える事だけを考えたい
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サヨナラ私の作曲人生
「了解、教えてくれて嬉しいよ、いつでも夢ノ咲学院に戻っておいで」
『でも会長、作曲をしない私は音楽科で何をすれば ....』
「じゃあプロデュース学科を作ろうか」
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ハヤネ(プロフ) - noppiさん» コメントありがとうございます。続きを待ってくださる読者がおられて大変嬉しく思います。ですが 更新が遅くて大変申し訳ないです。完結までは絶対に書ききりますので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (2022年5月23日 23時) (レス) id: 109e4bf301 (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 続きも楽しみにしてます!! (2022年5月20日 15時) (レス) @page8 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハヤネ | 作成日時:2022年5月5日 23時