【話集】fluff

2-7 quarrel ページ33

「女ってくだらねー。そいつらが確認する権利なんて無いだろうが、ほっとけよ。」

今まで黙っていた上杉君がピシャリ。
ん、いつもより機嫌が悪いのかな？

「でも、また関わってくる可能性もあるだろうよ。切るならスッパリ切らないと。」

黒木君が片眉を上げておどけたように言う。
そんな表情も様になっていてカッコいいんだけど。

「本当に翼が好きだから自分の目で見て確かめたいんじゃないかな。そうすれば野村さんも諦めがつくんじゃない。」

私がそう言うと、

「でも、恋人らしい雰囲気が無いと説得力に欠けるぜ。」

と若武。

「それで美門は困っていたんだね。」

とどうやら納得した表情の小塚くん。

確かに下手に誰かに頼む事なんて出来ないよね。

「って事でアーヤがやってくれない？」

はっ⁈
無理だよ、私野村さんと顔見知りだし、その時に彼女じゃ無いよって言ってるもん！
ぶんぶんと首を横に振りまくる。

「それは賛同しかねるな。」

黒木くん、笑顔が怖いよ？

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